ロッベンコラム ~愛光編~
「試合で緊張感を和らげるのが上手い」(2年・大澤)
「ちょっと観ただけで相手チームの弱点を見抜く」(2年・山本)
「ボールの受け方を教わり視野が広がった」(2年・太田)
選手たちによる監督・石橋智之評だ。
私が加えるならば“抜群の記憶力とマスコミ扱いの巧みさ”だろうか
人工芝のグラウンド内を案内しながら
目の前を通る選手たちほとんどに声を掛ける。
「指導者として当然の仕事やろ~」一笑に付された。
「今日のメニューを伝える。間違っていたら修正を加えてやる。
そしていい点があったら褒めてやる。」
話は自チームの台所事情から、愛媛FCの窮状まで尽きることはない。
サッカーに対する情熱は日本一になったころと、プロサッカーチームを作ろうと
言いだしたころと何ら変わりはない。
監督の指導を仰ぎたいと中学生も大挙してくる。
「一人でやるのはしんどくなってきたぞ~」と苦笑いしながらも締める所は外さない。
「はい中学生、集合!」
集まりが多少悪くても今は決して怒鳴ったりしない。
「10!9!8!7!・・・」カウントダウンが始まると自然にダッシュが始まり
あっという間に集合完了。
「昔とはやり方も変えんといかん、厳しいだけじゃダメなんよ今は笑」
変わらないのはその指導スタイル。
授業で何時間立ちっぱなしだったとしても練習中はラウンドの真ん中で声を出す。
「指導者の意地よ~」
踏ん反り返る名将には誰もついていかない。