Archive for 4月, 2020
ロッベンのイッペン読んでみ!
「午前三時のルースター」垣根涼介著
文学賞を総なめにした…の謳い文句にダマされてしまいました
本屋大賞「流浪の月」は文庫化されてからでいいか
とケチってしまったバチが当たったのだ
一番嫌いな説明するための長々台詞のオンパレードで
ハードボイルドを気取るシーンがダサすぎる
と真上から目線の辛口評価ばかりでスイマセン
もしかすると
このデビュー作がそうなだけで
その後の作品は違うのかもしれません
が読み終えるのがキツかった~
「ルースター」が一番鶏ってことだけはわかりました
神から与えられたこの時間
最先端ばかり追いかけるのではなく過去を知る時間に当てよう
ってことで大物にチャレンジ!
次は5巻途中で止まっていた「菜の花の沖」からの~
「街道をゆく」までやってみますか
2.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「仮面の告白」三島由紀夫著
この年になって三島文学デビュー
三島自身の反省を告白した半自叙伝として当時一世を風靡
同性愛に目覚め悩む主人公
前半は同級生・近江への抑えきれない性欲
一転、後半は園子という女性と良い仲になるので
あれ異性愛が芽生えてきたの?と思ったラスト
園子と別れた後に見たムキムキ男子に心を奪われるところで終わり
やっぱりかーーい
とツッコませてくれます
今でこそライトにしゃべれますが発刊当初だと
どエライ話題になったのでしょうね
本書は東大までで終わりますが
実際にはエリートの頂点である大蔵省(当時)に入省するも
1年で文壇の世界へ
その後、革命家となり自決したのはご存じのとおり
享年45
また三島より長生きしてしまった
3.5ブック
えさシネマ倶楽部
「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」
報道映像や資料写真でなんとなくわかっているつもりで
ほとんどわかっていなかった“学生運動”と“三島由紀夫”
当時の思想を正確には理解できないけれど
その“熱”には強烈に憧憬の念を抱きます
左の本丸(東京大学)に
右の象徴である三島由紀夫が単身乗り込んで
1000人の学生と言葉で決闘する
その時の一部始終を撮影していたTBSの映像を元に
当時の関係者が振り返る
なんという魅惑のストーリー
しかし
三島と東大生の論戦の99%は
頭の悪い私には何を言っているかさっぱりわかりませんでした
唯一分かったのは
やっぱり三島はカッコよかったということです
1000人の学生に囲まれた三島は
ずっとタバコを吸いながらどんな質問にも当意即妙
まるでその様はフリースタイルのラップバトルで強烈なカウンターを打つEminemのよう
しかも敵陣に乗り込んだはずの三島はずっと嬉しそうなんです
謙信と信玄の様に究極のライバルだけにしかわからない世界があるのでしょうね
完全に感化された私は
観賞後、ソッコーで「仮面の告白」を購入しました
同伴した息子に三島の凄さを嬉々として説明しましたが
ナレーションが東出昌大っていうとこだけは割愛しましたw
最近、身近な方の訃報が相次いでます
いつのまにか三島より、太宰より、尾崎より年上になってしまいました
4シネマ