毎月第3週は、松山おはなしの会のメンバーの方にご出演いただき、
どなたにでも読みやすい、ショートショート作品を朗読していただいております。
1月17日のご出演は、松山おはなしの会 高橋さちこさん でした。
今月は、愛媛県松山市出身の作家 田丸 雅智さんのショートショートを朗読、ご紹介いただきました。
作品は、幻冬舎文庫『日替わりオフィス』に収録されている『指猫』です。
猫好きの主人公。マンションで一人暮らし。忙しい日々。
猫が飼いたい、でも飼えない、と葛藤するなか出会った猫とは。
朗読していただいた高橋さんは、自分も犬や猫、ペットが大好きなので、読んでいてワクワク、ほっこりしましたとのこと。
「指猫」、猫好きにはたまらないんだろうな。飼いたいと思う人も続出だと思います。
どんな物語なのか、高橋さんの朗読でお楽しみください。
そして、この「指猫」をはじめ、働く人たちの不思議な物語が詰め込まれた『日替わりオフィス』(幻冬舎文庫)もぜひチェックしてみてください。

毎月第2週は、児童生徒学生の方からその世代の皆さんからのおすすめ本をご紹介しています。
1/10放送のゲストは、
愛媛県立医療技術大学 臨床検査学科 1年生 橋本 望央さん でした。
本が大好きで、昔からお小遣いを本の購入につぎ込んでいた、という橋本さん。
最近は勉強も忙しくて、読書の時間が減っているそうですが、以前読んで、後にコミカライズされたものもいち早く買った、というお気に入りの1冊をご紹介いただきました。
おすすめ本は『思い出のとき修理します』集英社 谷瑞恵/著。
都会を離れ、思い出の土地に引っ越した主人公の明里。商店街の片隅にある時計屋さんと出会い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれていくというストーリー。
シリーズ化もしている人気作品です。
不思議な事件の謎解きが連作短編集となっているので、とても読みやすく、少しノスタルジーを感じる舞台で繰り広げられる物語は、橋本さんいわく、とてもキレイなお話です、とのこと。
原作の小説がコミック化もされていて、小説は情景や心理描写が細かく書かれているので、より共感しながら読むことができるし、漫画の方はぱっと見て分かりやすいので、どちらもおすすめですが、原作を知っているからこそ楽しめる部分があるそうで、どちらを先に手にとったとしても、できれば両方楽しんでもらいたい作品だそうです。
ぜひ、チェックしてみてください。

2021年がスタート、今年も皆さんの本棚に加えていただきたいおすすめの本をご紹介していきます。
まだまだ続くコロナ禍、読書で気分を変えて、元気に過ごしていきたいですね。
さて、毎月第1週目は学校図書館関係者からのおすすめをお送りしています。
1月3日放送のご出演は、
伊予小学校の図書館ボランティアであり、「いよ本プロジェクト」代表の 岡田 有利子 さん でした。
岡田さんは、これまで司書の仕事をしながら、本には人と人をつなぐ力があると実感し、「いよ本プロジェクト」を立ち上げました。同じ思いを持つ方とも協力し、おすすめ本の紹介や読書会などの定例会、古本交換会や私設図書館の運営などの活動を行なっています。
まさに「本」に魅せられて様々な活動をしている岡田さんのおすすめは、
「わたしはあかねこ」文溪堂 サトシン 著 / 西村敏雄 絵 。
くろねこ父さんとしろねこ母さんから生まれたあかねこちゃん。兄弟はみんなくろとしろの色合いなのに、なぜか1匹だけあか色にうまれたあかねこちゃん。
個性をどうとらえるか、ということがテーマの絵本です。
この絵本は、物語を読んであと背表紙もしっかり見て欲しいとのこと。背表紙には7色7匹の子猫をともなって実家(?)に向かっているあかねこちゃん家族のイラスト。
家を飛び出してしまったけれど、いつしか幸せを見つけたあかねこちゃんのお話のエンディングの後、背表紙のイラストを見るとお父さんとお母さんに会いに行っていることがわかります。
わかってもらえない、と思っていたことも、きっとあかねこちゃんの心の中で解決していたのでしょう。
今の社会で、私たちも、すれ違いだったり、誤解だったり、人との関わりに悩まされることはたくさんあります。そんな時に忘れたくないのは、他者への尊重や思いやり。
なんだかそんなことを思い出させてくれるような1冊です。
コロナ禍で、社会が不安に包まれた2020年。去年、岡田さんが読み聞かせした絵本のなかで、一番登場回数が多かったのがこの絵本だそうです。
ぜひ、皆さんも手にとってみてください。

12/27放送のゲストは、みかん大使2020 松崎 桃果 さん でした。
お祖父様お祖母様が宇和島市吉田町でみかん農家をしていて、小さい頃からお手伝いをしていたという松崎さん。
2018年の西日本豪雨で被災してしまって心を傷める中、全国の皆さんに吉田町のみかんのこと、町のことを知ってもらいたい、という思いからみかん大使に応募したそうです。
見事みかん大使に選ばれた今年度、オンラインでのPRなど制限されている部分もありますが、様々な柑橘に詳しいみかん大使の方もいて、知らなかったことも多くて勉強になるし、とても楽しく活動されているとのこと。
そんな松崎さんがおすすめする1冊は、
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」KADOKAWA 坪田信貴 著。
松崎さんは現在大学1回生。今年4月に大学に入学したわけですが、コロナ禍で大学生活、学業もままならない時期が続いて、なんのために大学に入ったんだろう、と思ってしまうこともあったんだとか。
そんななか、以前読んだこの本を改めて読むと、受験を終えたからこそわかることがあって、周りの応援や、かけてくれた言葉を思い出して、自分はやりたいことがあってこの大学を目指してがんばったんだ、と思えたんだそうです。
だから、今の状況に不安がある大学生や受験生に、ぜひ読んでもらいたい、とお話ししてくださいました。
ただ、この本は「受験」がテーマになっていますが、何か目的を果たすためにどういう考えを持つべきか、自分のやることのために実はどれだけのサポートが存在しているか気づかせてくれる内容ですので、受験生や大学生だけでなく、今だから多くの人に手にとってもらいたい1冊です。

毎月第3週は、松山おはなしの会のメンバーの方にご出演いただき、
どなたにでも読みやすい、ショートショート作品を朗読していただいています。
12月20日のご出演は、松山おはなしの会 坂本 早苗さん でした。
学生時代、司書教諭の資格を取っていたということもあり、以前は地元の図書館で仕事をしていていて、退職後の現在も週に3〜4冊の本を読むという、生粋の「本好き」でいらっしゃいます。
今回ご紹介いただくショートショートは、
2019年 第16回坊ちゃん文学賞 佳作 「レトルト彼」霜月 透子/著。
浴槽で36度まで温めると出来上がる「レトルト彼」。
「甘口」の「彼」、「辛口」の「彼」、「レトルト彼」とは一体どんなものなのか。
この発想からして、面白い物語です!
坂本さんは、これは風刺ものかな、と思ったとのことで、よくよく読んでみると考えさせられるような部分もありますが、ショートショートらしくさらっと読めて楽しめる作品となっています。
番組では冒頭の部分の紹介だけでしたが、続きを坂本さんの朗読でお楽しみください。

12/13放送のゲストは、
愛媛県立医療技術大学 看護学科1年生 光田 奈月葉さん でした。
赤ちゃんが大好きで、病院で「おめでとう」と言える瞬間に立ち会える現場に憧れて、現在助産師さんを目指して学んでいるそうです。
今回は、大学で行われた書評合戦「ビブリオバトル」で優秀な成績を修めたとのことで、その時に紹介した本をおすすめしていただきました。
その本は、『夢をかなえるゾウ』文響社 水野敬也/著。
「夢をかなえる」ことに向けて、物語形式で堅苦しくなく綴られているので、高校生、大学生にもたいへん人気の高い自己啓発本です。
光田さんは、高校時代に読んだそうで、当時、毎日部活や勉強が忙しく心が行き詰っていた時に、「その日頑張れた自分を褒める」という言葉を目にして、頑張りすぎないで自分を肯定してあげてもいいのかな、と励まされたんだとか。
心に余裕がなくなっている時にぜひ読んでいただきたい本です、とのこと。
主人公を導く、ゾウの神様“ガネーシャ”の言葉、皆さんもぜひ側に置いて読み返してみてください。

毎月第1週目は学校図書館関係者からのおすすめをお送りしています。
12月6日放送のご出演は、愛媛県立松山西中等教育学校 図書館司書 小南 静さん でした。
おすすめいただいたのは、
『ナニワ・モンスター』新潮社 海堂尊/著。
新型インフルエンザウィルスが浪速地方で発生するというお話で、2009年~2010年に書かれたものですが、ぜひ今、改めて読んでいただきたい1冊。
ウィルスが人為的にばら撒かれたのではないかというミステリー要素と、当時の社会問題に対しても振り返ることができるような作品です。
医師でもある著者の海堂尊さんは、チーム・バチスタなどで知られるメディカル・エンターテイメント作家ですが、
最新作『コロナ黙示録』では、新型コロナウイルスのパンデミックで混乱する医療現場や官邸が描かれていて、こちらも、今まさに読んでいただきたい作品。
海堂さんファンの方が注目している「桜ノ宮サーガ」と呼ばれている、過去の作品の登場人物が新しい作品にも登場するというクロスオーバーが、「コロナ黙示録」でも存分に楽しめます。
「チーム・バチスタ」、「ジェネラルルージュ」、そして「ナニワ・モンスター」に登場する先生方の「今」が描かれていて、物語の面白さはもちろん、海堂さんファンにはたまらない作品です。
「ナニワ・モンスター」、「コロナ黙示録」、ぜひ両方とも読破してみてください。
そして「チーム・バチスタ」シリーズ作品もひととおりどうぞ。

11/29放送のゲストは、
ピラティス×パーソナルトレーニングESNA 代表 中川陸さんでした。
学生時代はボディビルの筋肉づくりに夢中だったという中川さん。ある日、先輩に誘われてピラティスを体験したところ、思うようにできず、これまでの身体づくりを見直すことになったんだとか。
それからピラティスにはまって、トレーナーの資格を取り、ピラティスを多くの人に知ってもらいたいと教室を主宰しているほか、
美味しいプロテインフードが食べられるキッチンカー、マッスルキッチンのスタッフとしても活躍しています。
今回、中川さんがおすすめしてくれた本は、
『人財を生み出し続ける「村創り」のススメ』造形社 富田英太/著。
経営コンサルタントで、様々な店舗の売上を改善してきた黒字化経営のスペシャリストである著者の、経営に関するハウツー本です。
まず自分の「夢」をはっきりさせるとことから始めて、具体的にどう行動していくかが解説されているので、経営者やそれを目指す人だけでなく、今、夢を探しているような人にもおすすめ。
ぜひ手に取ってみてください。

11/22放送のゲストは、ミスマガジン2020 ミスヤングマガジンの後藤真桜さんでした。
ミスマガジンといえば、斉藤由貴さん、安田美沙子さん、北乃きいさんなど、数々の女優・タレントなどを輩出しているグラビアミスコンテスト。
今年のコンテストで、「ミスヤングマガジン」に輝いたのが、大分出身、現在松山在住の後藤さん。
来年のミスマガジン発表まで、ヤングマガジンのグラビアを度々飾ることになるので、要注目です!
将来は、モデルだけでなくマルチな活躍をしている憧れの玉城ティナさんのようになりたいとのことで、愛媛から羽ばたいての活躍も楽しみですね。
そんな後藤さんのおすすめ本は、
『無一文からのドリーム』宝島社 ラファエル/著。
YouTuberのラファエルさんの波乱万丈の半生が描かれています。
後藤さんは、華やかなYouTuberのイメージのあるラファエルさんだけど、この本を読むと、人と比べてしまったりつらいことがあっても、もっと厳しい状況から昇りつめた人がいるから自分はまだ恵まれている、まだ頑張れる、と思えるんだとか。
YouTubeをあまり見ない人にも読みやすくておすすめです。
ぜひ手に取ってみてください
。
毎月第3週は、松山おはなしの会のメンバーの方にご出演いただき、
どなたにでも読みやすい、ショートショート作品を朗読していただいています。
11月15日のご出演は、松山おはなしの会 石丸 世志さん でした。
石丸さんは、おはなしボランティアだけでなく、愛媛県女性対策協議会の常任理事を務めるなど、様々なボランティア活動を積極的に進めていらっしゃるそうです。
そんな石丸さんに今回朗読していただいた作品は、
2019年 第16回坊ちゃん文学賞 佳作 「プリンター」松野 志部彦/著。
どんなおもちゃより「プリンター」が好き!かっこいい!と思っている子どもが主人公のショートショートです。
成長して結婚して家族が増える・・温かみを感じさせる文章が心地良い作品ですが、ショートショートらしい不思議な世界観も印象的です。
石丸さんも、読んでいて温かな温度を感じられる表現がすごく好きでした、とのこと。
石丸さんの朗読で、その温かみを感じてみてください。
