2019年2月のゲストとおすすめの本のご紹介です。
2/3放送
愛媛県立中央病院医局長松岡宏さん
『男と女のワイン術』(日本経済新聞出版社)伊藤博之・柴田さなえ/著
お酒好きの松岡先生が、タイトルに惹かれて手に取ったという本。
ワインのことを知りたいけど、難しいのはちょっと・・という方にぜひおすすめで、
内容は難しくなくて、本当に基本を抑えていればカッコよくワインを選べる事がわかるようですよ。
ワインに関する知識や、ワインに関わる素敵なエピソードやトリビア、食事に関するマナーも書いているし、楽しみながら読む事ができます。
お酒好きな方に限らず、あまりお酒は飲まなくても、手軽に読めるこういった本で知識を持っておくというのも素敵ですね。
2/10放送
松山市議会議員 山本智紀さん
『街が生まれる、ことばから』(文藝春秋企画出版部)中村時広/著
おすすめのこの本は、今の愛媛県知事中村時広さんが、松山市長だった頃に発売された作品です。
山本さんは、市政をはじめ様々なことを進めるのに、唯一の武器となるのが「ことば」だと実感しているとのこと。
10年ほど前にこの本を手に取ってから、何度も読み返し、ことばの大切さを見直してきたそうです。
言葉というものは、人を元気にしたり勇気づけたりする半面、人を怒らせたり嫌われたり使い方によって変化する。だから大切にしなければ。
そういう山本さんの想いは、政治に関わる方、言葉を使う仕事をしている方だけではなく、私たちが普段、人と関わる場面でも大切にしていきたいことですよね。
そういったことを気づかせてくれる1冊かもしれません。
また、今の松山市がこれまでどう変わってきたのかもわかるので、読むとますます地元が好きになると思います。
2/17放送
ブックマスター 作家 宇佐美まことさん
『塵よりよみがえり』(河出文庫)レイ・ブラッドベリ/著
宇佐美さんが大好きな作家だという、レイ・ブラッドベリ。
SFやミステリーも書きますが、これはダークファンタジーで、特に宇佐美さんがブラッドベリの作品の中でも大好きなものだそうです。
文章がとてもきれいで、ひとつひとつの言葉の意味は分からないと思っても、一つのセンテンスとして読むと、物語の世界がふわっと広がります。
この幻想的な世界は、子どもの想像の翼を広げるのに最適の一冊かもしれません。
去年発表された、宇佐美まことさんの『少女たちは夜歩く』では、この作品にインスパイアされて描いた文章もあるんだとか。
たしかに『少女たちは夜歩く』も、舞台は松山のお城周辺という身近に感じられるものなのに、幻想的な世界観が広がるダークファンタジーでした。
2つのダークファンタジー、ぜひチェックしてください。
2/24放送
明屋書店石井店 佐伯栄治さん
『一切なりゆき』(文春新書)樹木希林/著
樹木希林さんの生前の対談やインタビューがまとめられています。
『一切なりゆき』というタイトルは、生前、樹木さんが色紙に書かれていた言葉だったそうです。
「私の役者魂は一切なりゆき」、与えられた仕事を一生懸命頑張ると語っていた樹木さんの姿が、自分を励ましてくれるようで、心の支えになる1冊になると思います。
どこから読んでも読みやすく、ポジティブでユーモアに溢れた言葉の数々が綴られているので、疲れた時、迷った時、ぜひそばに置いてください。
2/3放送 愛媛県立中央病院医局長 松岡宏さん
シリーズは「1杯目」「2杯目」とあり、2杯目もおすすめだそうです!