2018年12月のゲスト

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By番組スタッフ

2018年12月のゲストとおすすめの本のご紹介です。

 

12/2放送

やまと動物病院院長 大和洋介さん

『銀の匙』(小学館)荒川弘/著

大和さんが卒業した大学の隣にあった農業高校が舞台のモデルとなった作品だそうで、

特に思い入れが強い漫画だそう。

それだけでなく、農業や酪農を通して「食べること」について、「生命」について考えるきっかけを与えてくれるような1冊ともいえるので、

子供から大人までじっくり読んでもらいたい内容となっています。

漫画って、読みやすい分、幅広い人に何か立ち止まって考えることができるきっかけを与えてくれるものかもしれませんね。

 

 

12/9放送

愛媛県松山市出身の漫画家 青木琴美さん

『らんま1/2』(小学館)高橋留美子/著

愛媛県松山市青木さん、現在連載中の「虹甘えてよ」も大好評。

この度、子供の頃から通っていた本屋さんだという、明屋書店空港通り店で、四国初のサイン会が実施されました!

以前、佐藤健さん主演で映画化された「彼女は嘘を愛しすぎてる」や、「僕は妹に恋をする」など数々のヒット作を経て、画業20周年を迎えられたそうで、サイン会には地元はもちろん遠くから来てくださったファンの方もたくさんいらっしゃっていました。

 

おすすめの「らんま1/2」は、青木さんが漫画家になるキッカケとなった作品だそうです。

ギャグ満載のラブコメなのですが、乱馬君とあかねちゃんのラブストーリーとしてのメリハリ、読者の心をくすぐるような展開もたくさんあります。
周りのキャラクターも個性的、テンポもすごく良く、読んでいて本当に飽きない漫画で、

青木さん曰く、いいところがありすぎで語りきれない!とのこと。

 

久しぶりに読み返してみたくなりました。

超有名作品ですが、読んだことがないという方もぜひ手に取ってみてください。

 

 

12/16放送

 ブックマスター松山市立図書館図書館司書 小池ひろみさん

『山の上の家 庄野潤三の本』(夏葉社)庄野潤三ほか著

芥川賞受賞の作家、庄野純増さんを語る1冊。
実際の庄野さん夫婦が晩年に過ごし、数々の作品の舞台となった「山の上の家」の生活について、

これを読めば、写真やエピソードから、昔のまま綺麗に手入れしつつ丁寧に暮らしてらっしゃたのが分かります。

 

庄野さんが亡くなられて、寂しい想いをされている方には、これ読みましたか?と教えてあげたい1冊であり、
庄野さんをあまりご存じない方は、この本をきっかけに、そこから他の作品に入っていただけたらと思います。

 

 

12/23放送

明屋書店平井店 雑誌担当 奥村由起子さん

「天才はあきらめた」(朝日新聞出版) 山里亮太/著

お笑い芸人、南海キャンディーズの山ちゃん、山里亮太さんのこれまでを綴ったエッセイです。

自分は天才ではない・・というところから、嫉妬や劣等感をパワーに変えるその姿。

かっこ悪いことも酷いことも全てが吐露されるこの本を読んでいると、

励まされているような気にもなり、自分も頑張ろうと前を向ける気がします。

山ちゃんの悪行(笑)と、「自分は天才ではない」といっても、本当は天才なのかも、と思わせる内容を楽しんでみてください。

 

 

12/30放送

作家知念実希人さん

『恋文の技術』(ポプラ社)森見登美彦/著

現役の医師であり、作家でもある知念さん。

これまでの作品は、本屋大賞にノミネートされた「崩れる脳を抱きしめて」や、9月に発売された「ひとつむぎの手」など、医療ミステリーが多いのですが、読みやすく親しみやすい、それでいて読後の充実感の大きい作品ばかりです。

 

おすすめの「恋文の技術」は、

すべて手紙で構成されていて、4人の男女がお互いに手紙を送っていく、その手紙の内容から、登場人物の人となりや人間関係を読み解いていきます。
その手紙自体がとても魅力的な文章で描かれていて、読み進めていくにつれてどんな展開が待っているのか、まるでミステリーの真相に近づいていくみたいな感覚になります。

森見さんらしい文体で綴られる物語も素敵で、何度も読み返してもらいたい1冊、とのことでした。

12/9放送 漫画家の青木琴美さん 明屋書店空港通り店にて