2004年刊行、不朽のロングセラー

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7/24放送のゲストは、地域活性化まつやま若者サミットを運営している藤岡忠さん でした。

地域活性化まつやま若者サミットでは、松山在住の18歳から24歳の若者が参加して、地域や地元企業とともに「まちづくり」をテーマにグループワークやフィールドワークを行っています。

参加した若者たちは想像していた以上に熱心で、地元の人や企業側にも新しい発見があり、今後もできれば毎年この試みを続けていきたいとのことでした。

 

そんな藤岡さんのおすすめの1冊は、『生き方』サンマーク出版 稲盛和夫/著。

著者は、京セラとKDDIを創業し、JALの経営再建を成し遂げた経営者である稲盛和夫さん。稲森さんの成功の礎となった実践哲学が綴られています。

藤岡さんは「人生をどう生きていくのかの指針となるような本」といいます。特に稲森さんが語る「利他」という言葉、「利己」いわゆる自分のためではなく「誰かのために」というのを大前提にしている行動指針は。心に刻んで日々心がけているそうです。

2004年の刊行以来、120万部を突破した不朽のロング・ミリオンセラー。今の私たちに足りないなにかが、この本を読んで満たされるかもしれません。

7月のショートショート

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毎月第3週は、松山おはなしの会のメンバーの方にご出演いただき、どなたにでも読みやすい、ショートショート作品を朗読していただいております。

7/17放送にご出演いただいたのは、松山おはなしの会 高橋さちこさん でした。

ご紹介いただいたショートショートは、第18回坊ちゃん文学賞 佳作を受賞した『父の化石頭』(作・中乃森豊 )。

 

考えが古くて頑固な父親とその娘。大喧嘩して「もう最低!お父さんの化石頭!」と娘が怒鳴ってしまった翌日、化石頭発掘調査会社の代表と名乗る人が自宅を訪ねてくる。

お父さんの「化石頭」の発掘という面白すぎる展開と、お父さんの家族愛。読んでいて温かい気持ちになる物語です。

高橋さんのお父さんも、いわゆる「昭和の頑固おやじ」だった!とこの物語を読んで、高校時代の自分と父親のこと、家族とのこれまでの思い出などが浮かんできたんだとか。

大人にとっては家族に対する郷愁の念がうかぶストーリーであり、今まさにお父さんがウザい!という世代の皆さんにも読んでもらいたいショートショートです。

 

 

人気コミック「宇宙兄弟」

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毎月第2週は、児童生徒学生の方からその世代の皆さんへのおすすめ本をご紹介しています。

7/10放送でご出演いただいたのは、愛媛大学 社会共創学部 2回生 大西優太朗さん でした。

大西さんは、地域活性化まつやま若者サミットに参加する大学生。未来のまちづくりを考えるという松山若者サミットで、三津浜地区でのフィールドワークを行ったそうです。

三津浜はまちの雰囲気が出身地の内子町に似ていてとても魅力的で、ふるさと内子町への愛から、関わっていく地元愛が広がっていると語ってくれました。これからも様々な場所で地域の魅力を知ってもらって、地元愛をますます強めてほしいです!

 

そんな大西さんおすすめの本は、『宇宙兄弟』 講談社 小山宙哉/著。

アニメ化や映画化もされた宇宙をめざす兄弟の物語を描いたコミックです。

先に宇宙飛行士の夢を叶えた弟と、その後を追う兄。宇宙という壮大な夢を目指すものであると同時に、夢を実現するために歩いていく人間の力強さと豊かな人間関係を描いています。

大西さんが初めて読んだのは、小学生の頃。お父さんの本棚から取り出して読み始めると、すっかり夢中になってしまったのだとか。

兄弟と関わる魅力的な登場人物、人々のものごとに対する姿勢やセリフ、印象深いものが多すぎる、という大西さん。最新刊の40巻まで読み進め、自分も成長していくうちに、物語そのものの魅力だけでなく、作者がどれだけ宇宙について下調べや取材をしてこの物語を作っているのか、そのひたむきさにも心を打たれて、自分自身の勉強や物事への取り組み方にも影響を与えられているそうです。

現在1〜40巻が発売中。この先どんな結末を迎えるのかも楽しみです。

 

 

「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に

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毎月第1週は学校図書館関係者からのおすすめの1冊をご紹介いただいています。

7/3の放送でお話を伺ったのは、城西中学校  図書館支援員 上田 美佳さん でした。

 

ご紹介いただいたのは、『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』サンマーク出版 大野萌子/著。

「悪気はなかったのに、ちょっとしたひと言で相手を不機嫌にさせてしまった経験はありませんか?」。

あるある!と、誰もが思い浮かべることではないでしょうか。不機嫌、とまでいかなくても、あれ?今のまずかった?と感じることって、結構ありますよね。

言い方をかえれば、人間関係やコミュニケーションがスムーズにいくようになる!その手助けをしてくれるのがこの本です。

「よけいなひと言」を言いかえると「好かれるセリフ」となる、という例が両開き各1ページずつ載っていて、まさに図鑑というのにふさわしいわかりさすさで、一気に読めてしまいます。

上田さんいわく、特に家族や身近な人にほど、「よけいなひと言」を言ってしまいがちで、自分に余裕がないとまたやっちゃった・・と思うものですが、この本のことを思い出すと、いかんいかん!と思い直せるとか。

自分の余裕を思い出すためにも、イラッとしたときはこの本の存在を思い出してクールダウンすると、「よけいなひと言」が減らせるかも、だそうです。

わかります!!

ぜひみなさんも手にとってみてください。

 

ラジオのような心地よい筆致

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6/26放送のゲストは、松山市議会議員 松波雄大さん でした。

若手市議である松波さん。若い世代が、松山って何もないよね・・という声を聞き、ないと思うなら楽しいと思うことや場所を作ればいい!と、様々な世代を巻き込んで活動を広げています。

道後をアートで彩る「道後オンセナート」にも力を入れており、現在、若者たちの映えスポットとして人気となっているのはご存知のとおり。

「道後オンセナート2022」は、来年の2月まで開催中です。

 

さて、今回松波さんにおすすめいただいた本は、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』新潮社 ブレイディみかこ/著。

イギリス在住の著者のブレイディみかこさんが、イギリス人のご主人とのお子さんを主人公に、イギリスでの生活を綴った作品です。

舞台は自分の家庭と通っている中学校。今の社会全体の縮図を思わせるエピソードが盛りだくさんで、色々と考えさせられる内容なのですが、ブレイディさんのサバサバとした歯切れ良い語り口調が心地よく、一気に読み進められます。

松波さんはラジオも大好きで、テンポよくパーソナリティーが抜群の言葉選びで進行していくラジオ番組のような面白さと心地よさがある!と絶賛。

大人にも主人公と同世代のみなさんにもおすすめの1冊です。