3/27放送のゲストは、愛媛コレクション2021 ミスグランプリ 中内しいなさん でした。
中内さんは、愛媛コレクションのファイナリストとしての活動中、動画配信などで、自分の何をどうやって伝えようか考える体験を積むうちに、アナウンサーになりたい!という夢が具体的になったとのこと。
そんななか出会った本をおすすめ本としてご紹介いただきました。
『人は話し方が9割』すばる舎 永松茂久/著 です。
「話すこと」に悩みを持つ方に向けて書かれた本で、コミュニケーションの基本である会話がうまくいくようになるコツが紹介されています。
人と話すことがラクになれば、人生ももっとラクに生きられる、というのがテーマです。
中内さんが特に印象に残ったのは、「相手が「幸せでありますように」と祈りながら話すと全て上手くいく」という部分だったそうで、この言葉はずっと大切にしていきたい、と語ってくれました。
たしかに相手のことを思いやる気持ちって、アナウンサーを目指している人だけでなく、仕事でもプライベートでも必要なものですよね。
この本を読めば、「話し方」が解決してくれる悩みや問題はたくさんあって、それも特別ではないちょっとしたコツだ、ということがわかります。
ぜひみなさんも手に取ってみてください。

毎月第3週は、松山おはなしの会のメンバーの方にご出演いただき、どなたにでも読みやすい、ショートショート作品を朗読していただいております。
3/20放送にご出演いただいたのは、松山おはなしの会 池田 茂(しげ)さんでした。
ご紹介いただいたのは、松山市出身のショートショート作家 田丸雅智さんの『猫のシアター』(辰巳出版『マタタビ町は猫びより』収録)。
お父さんとマタタビ町の古い映画館を訪れた「僕」。お父さんの思い出の映画館であるというその場所は、古い映画ばかりを上映する「猫のシアター」で、普通の映画館とは上映の仕方が全く違う不思議な映画館でした。
親子が体験する「猫のシアター」での出来事。
ほのぼのとした気持ちになる作品です。全編を池田さんの朗読でお楽しみください。
この作品が収録されている『マタタビ町は猫びより』には、1話5分程度で楽しく読めるショートショートが15編収められています。マタタビ町での”猫”の日常、その不思議な世界が広がっています。
池田さんはこの本の全ての物語を読破したそうですが、猫をテーマにこんなに様々な設定と物語が綴られるなんてと感心したとのことで、どの作品も魅力的だったといいます。
この「猫のシアター」という作品は、読んでいて、今はもうない道後の映画館に家族と一緒に行った思い出が浮かんできたそうです。
みなさんもぜひ手にとって、懐かしさを感じたり、ほっこりしたり、それぞれの物語を味わってみてください。

毎月第2週は、児童生徒学生の方からその世代の皆さんへのおすすめ本をご紹介しています。
3/13の放送のゲストは、愛媛コレクション2021 ミスターグランプリ 丸山 竜弥さん でした。
もともとはネガティブ思考で自分に自信が持てるタイプではなかったという丸山さん、一昨年のミスターグランプリの活動をみて(去年はコロナ禍のためミスターコンテストは中止)、ファイナリストがどんどん積極的になって輝きを増している様に憧れを抱いていたそうです。
それから、今年度の愛媛コレクションに出場することとなり、グランプリに選ばれるまでの過程とファイナルイベントは、かけがえのない体験となって、自分の自信につながったといいます。
そんな丸山さんのおすすめの一冊は、『超筋トレが最強のソリューションである』文響社 Testosterone/著。
過去、水泳部に所属していたこともあり、筋トレが好きだったという丸山さんですが、この本を読んで、より筋トレの素晴らしさを実感できたとのこと。
この本では、「筋肉が人生を変える」ということが説かれています。面白くて、泣ける、筋肉系自己啓発本と言われていますが、精神論というより、科学的な実証に基づいた説明で、なるほど!と筋トレがしたくなること間違いなしです。
丸山さん自身も、自分のメンタルが弱い、しんどい、、と思ってしまっても、筋トレをすればそんな感情もだんだんどうでもよくなってくるんですよね、としみじみと語ってくれました。
筋トレに興味がない方でも、ネガティブ思考を持ってしまいがちな方、自信がもてず不安が大きい方には一度読んでいただきたい!という1冊とのこと。
ぜひ読んで、自分ができる筋トレにチャレンジしてみてください。

毎月第1週は学校図書館関係者からのおすすめの1冊をご紹介いただいています。
3/6の放送でお話を伺ったのは、荏原小学校 図書館支援員 日浅陽子さん。
ご紹介いただいたおすすめの本は、
『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』フレーベル館 梯久美子/著 でした。
これは、「アンパンマン」を生み出した、やなせたかしさんの伝記です。
今では国民的な人気者であるアンパンマンですが、過去にやなせさんが体験した、戦争体験などの辛い経験がもとになって生まれたヒーローでした。
現在テレビや映画でおなじみなのは明るいイメージのアンパンマンですが、考えてみると、武器も持たない、顔が濡れたり欠けたりすると力が出ない「弱い」ヒーローです。どうしてそんなヒーローが生まれたのか、また、誕生してからみんなの人気者になるまでの紆余曲折も紹介されています。
著者の梯久美子さんは、やなせたかしさんが編集長をつとめた雑誌『詩とメルヘン』の編集者で、のちにノンフィクション作家となった方です。文章にはやなせさんに対する敬愛が感じられ、とても読みやすく素敵な内容の1冊となっています。
戦争体験からやなせさんが感じた、本当の正義とはなにか、アンパンマンのテーマ曲の歌詞にもなっている「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」という自分への問いかけ。私たちも改めて考えたい深いテーマが描かれています。ぜひ手にとってみてください。