大学生のおすすめの1冊。原作とコミックも。

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毎月第2週は、児童生徒学生の方からその世代の皆さんからのおすすめ本をご紹介しています。

1/10放送のゲストは、

愛媛県立医療技術大学 臨床検査学科 1年生 橋本 望央さん でした。

本が大好きで、昔からお小遣いを本の購入につぎ込んでいた、という橋本さん。

最近は勉強も忙しくて、読書の時間が減っているそうですが、以前読んで、後にコミカライズされたものもいち早く買った、というお気に入りの1冊をご紹介いただきました。

 

おすすめ本は『思い出のとき修理します』集英社 谷瑞恵/著。

都会を離れ、思い出の土地に引っ越した主人公の明里。商店街の片隅にある時計屋さんと出会い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれていくというストーリー。

シリーズ化もしている人気作品です。

不思議な事件の謎解きが連作短編集となっているので、とても読みやすく、少しノスタルジーを感じる舞台で繰り広げられる物語は、橋本さんいわく、とてもキレイなお話です、とのこと。

原作の小説がコミック化もされていて、小説は情景や心理描写が細かく書かれているので、より共感しながら読むことができるし、漫画の方はぱっと見て分かりやすいので、どちらもおすすめですが、原作を知っているからこそ楽しめる部分があるそうで、どちらを先に手にとったとしても、できれば両方楽しんでもらいたい作品だそうです。

ぜひ、チェックしてみてください。

2021年、今年もよろしくお願いします。

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2021年がスタート、今年も皆さんの本棚に加えていただきたいおすすめの本をご紹介していきます。

まだまだ続くコロナ禍、読書で気分を変えて、元気に過ごしていきたいですね。

 

さて、毎月第1週目は学校図書館関係者からのおすすめをお送りしています。

1月3日放送のご出演は、

伊予小学校の図書館ボランティアであり、「いよ本プロジェクト」代表の 岡田 有利子 さん でした。

岡田さんは、これまで司書の仕事をしながら、本には人と人をつなぐ力があると実感し、「いよ本プロジェクト」を立ち上げました。同じ思いを持つ方とも協力し、おすすめ本の紹介や読書会などの定例会、古本交換会や私設図書館の運営などの活動を行なっています。

 

まさに「本」に魅せられて様々な活動をしている岡田さんのおすすめは、

「わたしはあかねこ」文溪堂  サトシン 著 / 西村敏雄 絵

くろねこ父さんとしろねこ母さんから生まれたあかねこちゃん。兄弟はみんなくろとしろの色合いなのに、なぜか1匹だけあか色にうまれたあかねこちゃん。

個性をどうとらえるか、ということがテーマの絵本です。

この絵本は、物語を読んであと背表紙もしっかり見て欲しいとのこと。背表紙には7色7匹の子猫をともなって実家(?)に向かっているあかねこちゃん家族のイラスト。

家を飛び出してしまったけれど、いつしか幸せを見つけたあかねこちゃんのお話のエンディングの後、背表紙のイラストを見るとお父さんとお母さんに会いに行っていることがわかります。

わかってもらえない、と思っていたことも、きっとあかねこちゃんの心の中で解決していたのでしょう。

 

今の社会で、私たちも、すれ違いだったり、誤解だったり、人との関わりに悩まされることはたくさんあります。そんな時に忘れたくないのは、他者への尊重や思いやり。

なんだかそんなことを思い出させてくれるような1冊です。

コロナ禍で、社会が不安に包まれた2020年。去年、岡田さんが読み聞かせした絵本のなかで、一番登場回数が多かったのがこの絵本だそうです。

ぜひ、皆さんも手にとってみてください。

 

 

 

 

 

 

2020年12月最終週です。

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12/27放送のゲストは、みかん大使2020 松崎 桃果 さん でした。

お祖父様お祖母様が宇和島市吉田町でみかん農家をしていて、小さい頃からお手伝いをしていたという松崎さん。

2018年の西日本豪雨で被災してしまって心を傷める中、全国の皆さんに吉田町のみかんのこと、町のことを知ってもらいたい、という思いからみかん大使に応募したそうです。

見事みかん大使に選ばれた今年度、オンラインでのPRなど制限されている部分もありますが、様々な柑橘に詳しいみかん大使の方もいて、知らなかったことも多くて勉強になるし、とても楽しく活動されているとのこと。

 

そんな松崎さんがおすすめする1冊は、

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」KADOKAWA 坪田信貴 著。

松崎さんは現在大学1回生。今年4月に大学に入学したわけですが、コロナ禍で大学生活、学業もままならない時期が続いて、なんのために大学に入ったんだろう、と思ってしまうこともあったんだとか。

そんななか、以前読んだこの本を改めて読むと、受験を終えたからこそわかることがあって、周りの応援や、かけてくれた言葉を思い出して、自分はやりたいことがあってこの大学を目指してがんばったんだ、と思えたんだそうです。

だから、今の状況に不安がある大学生や受験生に、ぜひ読んでもらいたい、とお話ししてくださいました。

ただ、この本は「受験」がテーマになっていますが、何か目的を果たすためにどういう考えを持つべきか、自分のやることのために実はどれだけのサポートが存在しているか気づかせてくれる内容ですので、受験生や大学生だけでなく、今だから多くの人に手にとってもらいたい1冊です。