10月のショートショート

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毎月第3週は、松山おはなしの会のメンバーの方にご出演いただき、

どなたにでも読みやすい、ショートショート作品を朗読していただいています。

10月18日のご出演は、松山おはなしの会  玉井 敦子さん でした

 

今回朗読していただいた作品は、

2019年 第16回坊ちゃん文学賞 佳作 「今夜だけスーパースター」草間 小鳥子/著。

デビューして5年が経ち、自らに限界を感じていたミュージシャン「バンジーラビット」。

そんな彼にある夜やってきた「チャンス」とは!?

結末のショートショートらしい「オチ」も楽しんでください。

 

そして、この作品の著者、草間小鳥子さんはもともと詩人であり、童話作家でもあります。

この度、新詩集が刊行されるそうです。
詩集『あの日、水の森で』 (土曜美術社出版販売)  第27回詩と思想新人賞受賞詩集。

「坊ちゃん文学賞」で松山とご縁ができた作家さんとして、ぜひご注目ください。

 

 

 

 

10月第2週のゲスト

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10/11のゲストは、愛媛大学4回生 森 善海さんでした。

大学では落語研究部に所属、2019年全日本大学生お笑い選手権お笑いインターカレッジ 大学生お笑い日本一決定戦でコンビで漫才に挑み、なんと優勝を勝ち取りました。

大学卒業後は大阪のお笑い養成所に進むことを決めたそうです。

神奈川県出身の森さんが愛媛に来て、様々な出会いを経て「学生お笑い日本一」にたどりついたように、大阪でもどんな楽しいことがあるか、今からワクワクしているとのこと。

森さんのワクワクを応援します!

 

そして、今回ご紹介いただいた本は『最後の喫煙者』新潮社 筒井康隆/著

喫煙者狩りが起こるようになってしまったパラレルワールドで、最後まで喫煙を続ける小説家を主人公とした物語です。

森さんは、世間の常識を立ち止まって見つめてみるような、多角的な視点が特に印象的だったそうで、

社会や日々の暮らしに窮屈な思いを持っている人、なにか迷いがある人に読んでもらえるといいんじゃないかな、とおすすめしてくれました。

 

また、こちらを含め筒井康隆さんの作品は映画やドラマなど映像化されているものが多いですが、まず小説を読んで、映像を観ると、また小説が読みたくなります。

原作が小説や漫画の映画は、同じ作品で2度3度、違った見方で楽しむことができるので、原作のあるものは映像と本と両方楽しむことをおすすめします。

 

シリーズにも注目

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毎月第1週目は学校図書館関係者からのおすすめをお送りしています。

10月4日放送のご出演は、愛媛県立松山西中等教育学校 図書館司書  小南 静さん でした。

愛媛県立松山西中等教育学校の図書館は、蔵書も多く十分な採光で過ごしやすい空間になっているため、見学にきた本好きの児童が、この図書館を使いたい!と中学受験を目指した、という話が聞かれるほど。

生徒の図書館活動も熱心なものだそうです。

 

その図書館の司書である小南先生のおすすめは、『和菓子のアン』 光文社 坂木司/著。

やりたいことを見つけるために和菓子屋さんでアルバイトを始めた18歳の女の子アンちゃんが主人公。

お客様から持ち込まれるお話の謎をアンちゃんが解いていくというミステリー要素もあり、ほっこりとした世界観のなかでアンちゃんが成長していくさまが描かれています。

アンちゃんと同世代なら共感するだろうし、上の世代の方なら自分の昔を思い出してアンちゃんを応援したくなります。

和菓子というテーマから日本の歴史や文化にも触れられるので、お茶と和菓子を用意してゆっくりと読みたくなる1冊です。

 

シリーズ続編として「アンと青春」、また著者の「坂木司リクエスト」として人気作家の皆さんが和菓子をモチーフに短編を描いたものを集めた「和菓子のアンソロジー」も合わせて読みたいところ。

この秋にはアンちゃんシリーズの新作が発売されるという話もあるそうで、こちらも見逃せません。

 

 

臨床心理士のおすすめ

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9/27放送のゲストは、有限会社 大豊陸送 代表取締役 柴田 智恵さん でした。

柴田さんは臨床心理士の資格を持ち、松山東雲女子大学で講師をしていらっしゃいます。

 

ご紹介いただいた本は、『カウンセリングと人間性』創元社 河合隼雄/著

心理学者の河合先生が記したカウンセリングについての本ですが、論文ではなく講演をまとめた形なので、一般の方でもとても読みやすい1冊です。

柴田さんはこの本を二十数年前に手に取ったそうですが、今も変わらず指針にしたいような内容で、数年前に「河合隼雄セレクション」として文庫化もされ多くの方に親しまれています。

心理学の本として専門的なイメージを持たれるかもしれませんが、人とのコミュニケーションや、ビジネスにも役立つ内容がもりだくさんなので、気軽に読んでみていただきたいです。