11/3放送
西条高校3年生 森脇楓さん
『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(KADOKAWA)kemio/著
西条高校は、旧西条藩陣屋跡に建てられていて、お堀の向こうの追手門が正門になっています。その追手門前でプロジェクションマッピングなどを行う「お堀プロジェクト」で生徒の皆さんが地域活性化に取り組んでいます。森脇さんはその中心メンバー。また、学校外活動でもダンスをしていて、将来はダンサーとしての仕事を考えているそうで、毎日忙しい日々を送っている女子高生です。
そんな森脇さんおすすめは、YouTubeの動画やモデルなど、幅広く活躍されているkemioさんのエッセイ本。ふざけたタイトルのような印象もあるかもしれないけど、人生、恋愛観、セクシャルティーについてなど、取り上げている内容は本当に深くて、読むと、みんながハッピーなって、平和な世界にしていきたいと思えるような一冊です。
11/10放送
ラジオパーソナリティを目指す中学生 桑村橙矢さん
『ソードアートオンライン』(電撃文庫)川原礫/著
ふと聴き始めた番組がきっかけで、ラジオが大好きになったという橙矢さん。読書も好きで、インドア派かと思わせる一方、学校生活ではバスケットボール部のキャプテンを務めています。未来の可能性のために、今後も様々な事に興味を持って、世界を広げてほしいです。
おすすめ本の「SAO」は、ライトノベルから様々な関連作品が生み出されています。同世代のゲームが好きな人や、人間関係に悩んでいる人におすすめです。
大人でもゲームにはまるように、読めば、世代を問わず面白いと思ってもらえると思う!とのことでした。
11/17放送
ブックマスター 済美平成中等教育学校 司書助教諭 玉井喜久子さん
『三つ編み』早川書房 レティシア・コロンバニ/著
年齢も国も違う、3人の女性の物語。インド・イタリア・カナダでそれぞれ苦境に立たされる彼女たちの闘いが描かれています。
タイトルの『三つ編み』とあるように、全く関係のなかった3つの話が繋がっていくのも面白いところ。とても元気の出る本ですが、「じゃああなたは?」とこちらに問いかけられているようにも感じます。
共感と感動を集めて、フランスから世界で話題になっている作品です。ぜひ読んでみてください!
11/24放送
明屋書店MEGA平田店 佐藤美紀さん
『熱源』文藝春秋 川越宗一/著
明治維新後の樺太を舞台に、アイヌとポーランド人の青年を中心とする史実を元にした歴史小説。
故郷を奪われるとは、文化を無きものにされるとはどういうことか。今、世界を見渡すと、実は同じような境遇の人々がいるということを考えると、過去の物語ではなく、この本を読んで私たちはもっと身近に感じるべきことがあるのかもしれません。
ドキュメンタリーや史実を読むのが大好きという佐藤さんが、一気読みした小説。書店員さんが選ぶ「本屋大賞」にも、一票投じたそうで。注目の1冊です。
西条高校3年生 森脇楓さん。小さな頃からダンスをしていて、今や教える側なんだとか。ダンサー、振付師、ダンスに関わる将来の夢が広がります。