2019年11月放送のゲストとおすすめ本

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11/3放送

西条高校3年生 森脇楓さん

『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』(KADOKAWA)kemio/著

西条高校は、旧西条藩陣屋跡に建てられていて、お堀の向こうの追手門が正門になっています。その追手門前でプロジェクションマッピングなどを行う「お堀プロジェクト」で生徒の皆さんが地域活性化に取り組んでいます。森脇さんはその中心メンバー。また、学校外活動でもダンスをしていて、将来はダンサーとしての仕事を考えているそうで、毎日忙しい日々を送っている女子高生です。

そんな森脇さんおすすめは、YouTubeの動画やモデルなど、幅広く活躍されているkemioさんのエッセイ本。ふざけたタイトルのような印象もあるかもしれないけど、人生、恋愛観、セクシャルティーについてなど、取り上げている内容は本当に深くて、読むと、みんながハッピーなって、平和な世界にしていきたいと思えるような一冊です。

 

11/10放送

ラジオパーソナリティを目指す中学生 桑村橙矢さん

『ソードアートオンライン』(電撃文庫)川原礫/著

ふと聴き始めた番組がきっかけで、ラジオが大好きになったという橙矢さん。読書も好きで、インドア派かと思わせる一方、学校生活ではバスケットボール部のキャプテンを務めています。未来の可能性のために、今後も様々な事に興味を持って、世界を広げてほしいです。

おすすめ本の「SAO」は、ライトノベルから様々な関連作品が生み出されています。同世代のゲームが好きな人や、人間関係に悩んでいる人におすすめです。

大人でもゲームにはまるように、読めば、世代を問わず面白いと思ってもらえると思う!とのことでした。

 

11/17放送

ブックマスター 済美平成中等教育学校 司書助教諭 玉井喜久子さん

『三つ編み』早川書房 レティシア・コロンバニ/著 

年齢も国も違う、3人の女性の物語。インド・イタリア・カナダでそれぞれ苦境に立たされる彼女たちの闘いが描かれています。

タイトルの『三つ編み』とあるように、全く関係のなかった3つの話が繋がっていくのも面白いところ。とても元気の出る本ですが、「じゃああなたは?」とこちらに問いかけられているようにも感じます。

共感と感動を集めて、フランスから世界で話題になっている作品です。ぜひ読んでみてください!

 

11/24放送

明屋書店MEGA平田店 佐藤美紀さん

『熱源』文藝春秋 川越宗一/著

明治維新後の樺太を舞台に、アイヌとポーランド人の青年を中心とする史実を元にした歴史小説。

故郷を奪われるとは、文化を無きものにされるとはどういうことか。今、世界を見渡すと、実は同じような境遇の人々がいるということを考えると、過去の物語ではなく、この本を読んで私たちはもっと身近に感じるべきことがあるのかもしれません。

ドキュメンタリーや史実を読むのが大好きという佐藤さんが、一気読みした小説。書店員さんが選ぶ「本屋大賞」にも、一票投じたそうで。注目の1冊です。

西条高校3年生 森脇楓さん。小さな頃からダンスをしていて、今や教える側なんだとか。ダンサー、振付師、ダンスに関わる将来の夢が広がります。

 

2019年10月のゲストとおすすめ本

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10/6放送

西条高校3年生 福田優菜さん

『星の王子さま』(KADOKAWA)サン・テグジュペリ/著

様々な活動を精力的に行なっている西条高校、福田さんには西条で古くから栽培されている「絹かわなす」作りに挑戦した話を伺いました。生産農家も少なく流通も広くなかった「絹かわなす」ですが、その美味しさが全国的に話題となって需要が増えている注目の野菜です。難しいと言われる絹かわなすを農家さんの指導のもと栽培して、地元特産品をアピールする活動に繋げています。

福田さんのオススメの本は、NEWSの加藤シゲアキさんの歌の影響で本を買ったお姉ちゃんの勧めで読んでみたら、はまってしまった、とのこと。(読書のきっかけもJKぽい!)

普段あまり本を読まない自分でもとても読みやすく、大好きな部分は何度も何度も読んでいるそうです。

 

10/13放送

作家 畠山健二さん

『夏の騎士』(新潮社)百田尚樹/著

「本所おけら長屋」でおなじみの作家、畠山さん。この度13巻が発売され、何とシリーズ累計販売数は100万部突破!愛媛にも書店さんまわりの”営業”に御用聞き前掛け着用でお越し下さっていました。

もともと演芸や落語台本を書いていたというだけあって、お話の軽妙さ、テンポの良さは、執筆される作品同様素晴らしくて、ずっとお話ししていたかったです。

そんな畠山さんのおすすめは、40年来お付き合いのある百田尚樹さんの新作。百田さんご本人が、これをもって小説家を引退する!と宣言したほど思いを強く込められた青春小説です。清々しい内容で、大人にはノスタルジーを感じさせ、子供には勇気を与えてくれるような作品。幅広い世代におすすめです。

ちなみに、「作家というのは書きたいものができたら書いてしまうものだから、彼の引退宣言は全く気にしなくていいと思いますよ。」とのこと。

よかった。笑

お二人の今後の作品にも注目です!

 

10/20放送

ブックマスター 済美平成中等教育学校 司書助教諭 玉井喜久子さん

『煽動者』(文藝春秋)ジェフリー・ディーヴァー/著

秋の夜長にオススメのジェフリー・ディーヴァーの作品。キャサリン・ダンスシリーズ最新作です。シリーズ4作目にして主人公のキャサリン・ダンスが失策を犯し、第1線を外れてしまいます。そこで担当したナイトクラブでの集団パニック事件の謎を解き明かしていく、という物語。

主人公と犯人との攻防が、どんでん返しによるどんでん返しで、最後の最後まで楽しませてくれます。

時間のある時にゆっくりと向き合いたい1冊です。

 

10/27放送

明屋書店石井店 岡村雄介さん

『ムゲンのi 上・下』(双葉社)知念実希人/著

ご紹介いただいたのは、医療ミステリーで知られる知念実希人先生の最新刊。

知念さんといえば、この番組にもご出演いただいたことがある作家さん。医師であり小説家であり、温かいお人柄が紡ぎ出す物語はリアルでありつつ読みやすい、素敵な作品ばかりです。

この作品は女医さんが主人公。最初はファンタジー色が強いのですが、読み進めていくうちにミステリーとして展開していき、謎や伏線がどんどん回収され、最後は感動のラストを迎えます。上下巻ありますがとても読みやすく、作品にのめり込んで一気に読むことができる一冊です。ぜひチェックしてみてください。

作家 畠山健二さんと。

「本所おけら長屋13巻」発売と同時期に自伝的エッセイ本「粋と野暮 おけら的人生」も発売されました

 

2019年9月のゲストとおすすめ本

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9/1放送

南海放送新人アナウンサー 青木美奈実

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦/著

先月の小川アナウンサーに続き、今年入社のもう一人のアナウンサーの登場です。学生時代、同志社大学ミスキャンパスグランプリに輝いた経歴の持ち主の青木アナウンサー。大学時代に過ごした京都が舞台でイメージしやすいということもあってか、文章を読むだけで頭の中に色彩豊かに物語の映像が浮かび上がってくるような作品なのだとか。

キャッチコピーは「キュートでポップな恋愛ファンタジー」。森見先生独特の五感に訴えかけるような表現が、一段とファンタジー感を増していて、幻想的な世界に紛れ込んでいる感覚にもなります。

 

9/8放送

ココカラヘルスラボ 院長 田中真さん

『営業の魔法』(ビーコミュニケーションズ)中村信仁/著

整体術に加え「温活」「腸活」「筋活」のサービスを提供しているココカラヘルスラボ。カラダにまつわるお話もとても興味深いものでした。そして、おすすめ本のお話ではビジネスマンとしての視点でのお話も。

おすすめの本は、ダメ営業マンが一流の営業マンになっていく過程を描いたストーリー仕立てのビジネス書ですが、営業のテクニック以上に人としてこうあるべきという部分が、お客様や人との関わり方を今いちど見つめ直すことができるような1冊だそうです。営業職以外の方も、人間関係に悩んでいるような方にもおすすめです。

 

9/15

ブックマスター 済美平成中等教育学校 司書助教諭 玉井喜久子さん

『サトコとナダ』(星海社)ユペチカ/著

サトコがアメリカに留学してルームメイトになったのが、ナダというイスラム教徒の女の子。異文化って、知らないと怖かったり疑ったりするかもしれないけれど、この漫画を読んでいると、もっと身近なものなんだと感じられます。面白かったり、ホロリとしたり。オリンピックイヤーを控えて、異文化に触れてみる素晴らしさを感じてもらえるような作品です。

玉井先生も、学校の図書館では、この漫画とイスラム教についてわかりやすく説かれている本なども合わせておすすめしているそうです。

 

9/22放送

明屋書店 松前店 店長 森本尊文さん

『世界一美味しい手抜きごはん』(KADOKAWA)はらぺこグリズリー/著

毎年この時期に発表されている「料理レシピ本大賞」。今年、大賞を受賞したのがこの本です。売れっ子手抜き料理研究家となったはらぺこグリズリーさん。めんどうなことはしたくない、でも美味しいものが食べたい…そんな私たちの願望を叶えてくれるカリスマです。本で紹介されているレシピも「簡単・早い・かつ美味しい」、材料も普通のスーパーで買えるものだけ。本を見ていると、普段料理をしない方も挑戦してみようかな、と思うはず。

ちなみに森本さんはおかし作りなども試みているそうで、ちょっとびっくり。

 

9/29放送

西条高校3年生 渡部花さん

『キリン』(KADOKAWA)山田悠介/著

西条市の遺産、市之川鉱山と輝安鉱をご存知ですか?渡部さんをはじめ、西条高校の皆さんで、輝安鉱入りのハーバリウムストラップやボールペンを作って、輝安鉱のことをもっと知ってもらおうとう活動を行っています。

そんな渡部さんがおすすめしてくれた「キリン」は、天才精子バンクで生まれた兄弟の物語。優れた遺伝子を持っていることは本当に幸せなのか、家族の愛とは何なのかということを考えさせられます。
また、信じることの大切さも教えてくれて、なんだか勇気が湧いてくる1冊、なんだそうです。

西条高校3年生 渡部花さん。輝安鉱入りのハーバリウムストラップやボールペンを持ってきてくれました。興味のある方は西条高校発信のSNSをチェックしてみてください。

2019年8月のゲストとおすすめ本

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8/4放送

日本政策投資銀行 松山所長 片岡明さん

『銀河英雄伝説』(東京創元社)田中芳樹/著

この本を初めて読んだのは中学生の頃。それ以降も、何度も繰り返し読んでいるそうです。SF歴史小説といってもいいほど重厚なドラマが展開されていて、物語に自然とのめり込んでしまう作品です。

中高生にもおすすめですが、ビジネスマンにも響く言葉がたくさんあって、部下として参考になること、上に立つ立場になって参考になることなど、名言の宝庫だそうです。限定発売の名言セリフが印刷されたクリアファイルを持参して見せてくださったほど、筋金入りのファンの片岡さんでした!

 

8/11放送

南海放送新人アナウンサー 小川貴弘

『ブラックジャック』(秋田書店)手塚治虫/著

千葉県出身、現在愛媛の魅力を日々発見しているという小川アナウンサー。

中学生の頃ブラックジャックの生き様に憧れて読み耽ったそうです。手術シーンなど、当時怖い部分もあったそうなんですが、ブラックジャックの魅力と物語の面白さによって、すっかりハマってしまったそうで。手塚治虫さんを知らない、今の若い世代の皆さんにもぜひ読んでもらいたい作品です。

そして、文庫版コミックで発売されている表紙のブラックジャックがかっこ良すぎる件。改めて手に取ってみてください。

 

8/18放送

ブックマスター 済美平成中等教育学校 司書助教諭 玉井喜久子さん

『くちびるに歌を』(小学館)中田永一/著

さわやかな青春小説です。実は映画化もされているし、もっと話題になって、もっとたくさんの人に読んでもらいたい作品なんです!とのこと。

著者の中田永一さんは一定のファンも多い乙一さんの別名で、最後まで読むと、乙一さんぽい!というところもあり、そういう視点の面白さもある作品です。

どういう部分なのか・・ぜひ読んでみてください。

 

8/25放送

明屋書店 平井店 北尾華奈美さん

『キラキラ共和国』(幻冬舎)小川糸/著

今年開催された「明屋本大賞」、小説部門大賞を受賞した『ツバキ文具店』の続編です。

主人公の鳩子は鎌倉で小さな文具店を営んでおり、かたわらで手紙の代書を請け負っています。『ツバキ文具店』では、代書に関わるお話が中心だったのですが、続編の『キラキラ共和国』は主人公鳩子自身の生活の変化もあって、また違う楽しみ方ができます。舞台である鎌倉についても詳しく描写されていて、鎌倉に行ってみたい、住んでみたい、と思わせられます。

そして、そんな方々に向けて、『ツバキ文具店の鎌倉案内』という本も発行されています。1つの物語から、続編や関連して読みたい本がつながっていくのも読書の魅力。シリーズ一連のものだけでなく、鎌倉が舞台のほっこりできる作品を他にも読みたくなりました。

8/4放送 日本政策投資銀行松山所長 片岡明さんと

手に持っているのが限定発売の「銀河英雄伝説名言クリアファイル」です。

 

2019年7月のゲストとおすすめ本

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7/7放送

北久米どい歯科 副院長 土居訓枝さん

『糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい』(幻冬舎)西田亙/著

松山市内の糖尿病専門内科医の西田先生が、歯周病が体に及ぼす影響を自身の経験をふまえて説いています。西田先生ご自身が、歯を磨くことで様々な良い効果が得られ、今はすっかりやせられて、糖尿病予備軍を脱したという体験をお持ちだとか。お口の健康状態がこんなにも身体に響くものかと驚かれると思います。

土居さんの、身体の細菌をなくすことはできませんが、管理すれば必ず良い状態になりますので、ぜひ早い段階でのケアを、との言葉が印象的でした。

 

7/14放送

松山大学 小倉安加里さん

『ありがとうの神様』(ダイヤモンド社)小林正観/著

松山市の小倉葬祭社で代表を務めるお母様の背中を見て育ち、現在学業と実家の仕事の手伝いを両立させている小倉さん。子どもの頃から、家族に「ありがとう」という感謝の思いは絶対に忘れてはいけないと言われていたことから、この本を手に取ったのも自然なことだったし、読んでみて「ありがとう」という言葉の本当の意味を改めて教えられたと語ってくれました。何事もプラス思考に変えてくれるので、悩みがある方、マイナス思考になってしまっている方におすすめです。

 

7/21放送

ブックマスター 済美平成中等教育学校 司書助教諭 玉井喜久子さん

『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』(中央公論新社)古内一絵/著

 

新しいブックマスターは、中高生世代の皆さんに本をおすすめする立場の学校の図書館司書の先生です!

まず選んでいただいたのは、玉井先生が今のお気に入りの1冊、とのこと。
「マカン・マラン」とはインドネシア語で「夜食」という意味で、昼間はダンスファッションのお店をして、夜はカフェをしているドラッグクイーンのシャールさんのお話です。カフェには色々な訳ありの人たちがやってきて、悩みを抱える人たちに、シャールさんは厳しくもあり温かい言葉を投げかけてくれます。舞台となっている設定は大人の世界の話ですが、子どもたちにも共感できる部分があると思うので、幅広くみなさんに読んでほしい一冊です。読んでいる自分も一緒に励まされます。

7/28放送

明屋書店 松山本店 西内結香さん

『うちのトコでは 6巻』(飛鳥新社)もぐら/著

県民性を題材にした都道府県擬人化マンガで、大人気シリーズ最新刊です。
擬人化されたかわいいキャラクターたちがワイワイとおしゃべりしている楽しいマンガですが、かわいいだけではなく、地理や歴史、経済も勉強できる内容となっています。WEBで連載されているマンガに加えて、描き下ろしがたくさん掲載されていますので、WEB派の方もぜひ改めて本で楽しんでみてください。

7/21放送 新しいブックマスター 

済美平成中等教育学校司書助教諭 玉井喜久子さんと

2019年6月のゲストとおすすめ本

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6/2放送

芸術家 市野琢也さん

『世界のなかで自分の役割を見つけること』(ダイヤモンド社)小松美羽/著

愛媛県出身の市野さん。目に見える物だけでなく、心で感じたもの、光・命の輝きを描く画家として、現在は「心絵(こころえ)」を創造の軸としています。作品はもちろん、ライブパフォーマンスなど、その活動に深い感銘を受ける方も多い注目の芸術家でいらっしゃいます。

ご紹介の本は、世界の中で自分の役割をみつけることをテーマにした、現代アーティストが記した珍しい自己啓発本です。アートに興味がある方だけでなく、自分のやりたい事を探している人にも刺激になる一冊。

 

6/9

就活ラボ GATI 代表 栗原 峻さん

『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』(サンマーク出版)岩田松雄/著

就活中の学生と企業が本音で話せる就職活動をマッチングして、学生と企業を結び愛媛の就活市場を活性化を目指している栗原さん。

自己啓発本は普段あまり読まないけれど、仕事上、著者の岩田さんと関わることがあって読んでみたら、言葉のひとつひとつに重みや説得力があり、何度も読み返す1冊になったんだそうです。特に「リーダーは弱くてもいい」というところ、自分が上に立つのではなく、周りと一緒になって進めていくチームを作るのがリーダーであるという部分が特に心に響いたとか。
自己啓発本をあまり読んだことのない方、今リーダーという立場にいる方、そしてこれからリーダーになる方におすすめです。

 

6/16放送

ブックマスター 作家 宇佐美まことさん

『文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 夢』(汐文社)夏目漱石 他/著

怪談を愛する宇佐美さんがジュニア世代にぜひおすすめしたい1冊!

まず、こういったテーマでの編纂が面白い!編者の東さんのセンスが素晴らしい。そこは幅広い方に読んで実感していただきたいとのこと。

そして、ジュニア用に丁寧に説明された注釈は大人が読んでも、物語がさらに深く入ってくるような内容です。

 

6/23放送

明屋書店空港通店 須賀京さん

『世にも奇妙な君物語』(講談社)朝井リョウ/著

ドラマ「世にも奇妙な物語」のファンである朝井先生が、朝井版「世にも奇妙な物語」として書かれたミステリー短編集!常に潜む非日常という、身近なものが題材になっておりますので、驚きも非常にリアルなものとなっています。
一つ一つが短いお話で読みやすいので、普段ミステリーを読まないという方もぜひ手に取ってみてください。

 

6/30放送

NPO法人 農音 田中佑樹さん

『ジョジョの奇妙な冒険 1巻』(集英社)荒木飛呂彦/著

首都圏で活動していたバンドマン達が中心となって発足した「音楽と農業で地域を結NPO」が「農音」です。松山市の中島での営農・販売活動と、移住促進を進めています。

ご紹介の漫画、『ジョジョ』は、作者の哲学や思想がとてもにじみ出ていると思う、というのが田中さんのおすすめポイントです。特に最近のシリーズには、「人の生き方」についての言葉がキャラクターのセリフとして出てきて、その言葉の一つ一つが、心にとてもしっくりときます。漫画であれ小説であれ、作家の人生観を感じることは、自分も楽しいし、いい時間を過ごすことに繋がると思います、とのことでした。

6/2放送 愛媛県出身芸術家 市野琢也さんと

2019年5月のゲストとおすすめ本

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5/5放送

愛媛コレクション代表 松本優香さん

「夢をかなえるゾウ」(飛鳥新社) 水野敬也/著

県内の学生がミスコンやファッションショーを運営している「愛媛コレクション」代表の松本さん。大学の学業、運営の仕事にも日々懸命に取り組んで、忙しい日々をすごしているそうです。

選んだ本は、子供の頃に読んで、ずっと記憶に残っている本1冊。現在、色々な自己啓発本を読んでいるけれど、これが1番わかりやすい!とのことでした。

 

5/12放送

劇団新感線 プロデューサー 細川展裕さん

『かなしきデブ猫ちゃん』(愛媛新聞社)早見和真/著、かのうかりん/絵

なかなかチケットが取れない!と話題の「劇団新感線」プロデューサーの愛媛県新居浜市出身の細川さん。引退を見据えて松山でバーを開店させたそうですが、なかなか引退とはいかず、現在東京・松山を行き来する生活をされているそうです。

ご紹介した本の著者の早見さんは松山在住の作家さんで、早見先生のような方が愛媛県を面白がってくれるのはいいことだな、とふるさと愛を語ってくださいました。

 

5/19放送

ブックマスター 作家 宇佐美まことさん

『夜のリフレーン』(KADOKAWA)皆川博子/著

ブックマスター宇佐美さんが尊敬する皆川博子さんの素晴らしい表現力と文章力を楽しめる作品集をご紹介いただきました。

題名になった「夜のリフレーン」は、イラストをもとに物語を綴るという面白い趣向で、半ページの長さで作品で十分楽しめるというものです。短編集ですが、官能的で美しく、ときに退廃的な皆川さんの文章を味わってみてください。

 

5/26放送

SerenDip明屋書店アエル店 久保田光沙さん

『おしりたんてい かいとうとねらわれたはなよめ』(ポプラ社)トロル/著

子どもたちに大人気の「おしりたんてい」シリーズの最新刊。人気を受けて、本屋さんでのイベントも開催されます。

最新刊では今までのシリーズで何回か戦ってきた「かいとうU」を、ついにおしりたんていが追いつめる展開に!
謎解き要素の多いストーリーですので、ミステリーへの第一歩としてもお子さんにぜひおすすめしたい作品です。

5/12放送 劇団新感線 プロデューサー 細川展裕さんと

 

2019年4月のゲスト

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2019年4月のゲスト

 

4/7放送

明屋書店 MEGA平田店 坂井茉弥さん

『作りおき&帰って10分おかず336』(新星出版社)倉橋利江/著

帰ってから作る平日、作りおきをする休日で作るメニューが分かれていたりと

時間のかけ方が分かるようになっていて、合理的に簡単に料理ができるなら、やってみようかな・・と思えるようなレシピが詰まっています。

しかも、簡単なのに、そんな風に見えない出来上がり!レシピ本は数あれど、毎日頼りにできる充実の内容です。

これから一人暮らしを始める料理初心者の方、毎日忙しい方に特にオススメです。

 

4/14 放送

シドニーパラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテン、

日本財団パラリンピックサポートセンター「あすチャレ!」プロジェクトディレクター  根木慎志さん

『走れメロス』 太宰治/著

日本財団パラリンピックサポートセンターは、来年の東京パラリンピック大会の成功とパラスポーツの振興を目的として設立され、プロジェクトディレクターを務める根木さんは全国の小・中・高校に出向いて講演など行っています。これまで47都道府県で唯一訪れていなかった愛媛県に、この度来てくださいました。

パラスポーツってよく知らない、という子どもたちも、根木さんの車いすでのプレーを見ると、目を輝かせてすごい!!という反応があって、一緒に車いすバスケを体験すると、どの子ともすぐに友達になれるんだとか。

そういう体験が子どもたちの、ひいては社会の障害者理解につながると語る根木さんの口調は、決して堅苦しくなくフレンドリーで、なんの垣根もなく誰とでも友達になれるという話も納得の、とっても魅力的なお人柄。

 

そんな根木さんのおすすめは、太宰治「走れメロス」。

教科書で読んだことがあったり、誰もが知っている名作ですが、大人になって読み返してみると、自分の環境や状況によって、励まされたり希望が持てたり、より心に響く内容なのが改めてわかる、とのこと。

また、テーマとなっている、友情と信頼について。自分はスポーツを通じて友情や信頼を実感できたし、苦しみと喜び、ほかにも様々なものを与えてもらったと振り返った、と語る根木さん。トップアスリートならではのおすすめコメントでした。

 

4/21放送

ブックマスター 作家 宇佐美まことさん

『地球星人』(新潮社)村田沙耶香/著

いつものおすすめの1冊のお話の前に、まずは3月に発売された宇佐美先生の新作「いきぢごく」について伺いました。

四国に住んでいる者として、「お遍路」はいつかテーマに取り上げたかった、という宇佐美先生。戦前の女遍路の手記から、現代に生きる女性がその壮絶な人生にのめり込み、搦めとられていくという物語です。

ホラーでも怪談でもありませんが、女の情念を描いた宇佐美先生らしいちょっと怖いお話。最終章までくると、他にやることを忘れるほど集中して一気読みです!

ぜひ手に取ってみてください。

 

そして今月のおすすめは、村田沙耶香さんの「地球星人」。

一貫して「自分は地球人ではない」と思っている主人公。生きにくい社会は「工場」と例えられ、異星人の自分は、そこに溶け込みたくても溶け込めない。

主人公が異星人である証はないものの、本当に地球人ではないのかも?と思わされてしまう内容です。

社会にどこか馴染めない主人公の世界観を、ここまで面白く構築できるものかと感心した、という宇佐美先生。

この社会の生きづらさを感じてる人は意外とたくさんいるかもしれないし、自分の中にも主人公が持つような思いがあるかもしれない。内容の面白さと合わせ、色々な視点が広がるような作品でもあります。

 

4/28放送

明屋書店中央通店 店長・渡部大祐さん

『習慣を変えれば人生が変わる(プレミアムカバー版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) マーク・レクラウ/著

ドイツ出身のライフコーチであり、能力開発の第一人者である著者が伝える、
今すぐに実行できる、100の人生のコツが書かれています。

そのコツはどれも簡単だけど大切なことだと思い出させてくれるワークばかりで、実行してみようと前向きに思える内容です。

 

渡部さんが実際にやってみているというワークは、「もっと微笑む」ということだとか。もっと笑顔が出そうとしてたり、イライラすることもなるべく視点を変えて微笑みがでるように心がけているそうです。

みなさんがやってみよう!と思うワークは何か。もしかしたらそれこそがちょうど今必要なことなのかもしれませんね。

 

4/14放送 

日本財団パラリンピックサポートセンター「あすチャレ!」プロジェクトディレクター根木慎志さん

 

 

 

 

 

3月24日・31日 俳優 大野拓朗さん!

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3/24,31のゲストは、俳優の大野拓朗さんでした。

これまで、朝ドラや大河ドラマを始め、数々のドラマや映画で活躍中の大野さん。

実は大変な本好きで、書籍情報誌「ダ・ヴィンチ」の取材を受けたり、本に関わるインタビューも積極的に受けられているんだとか。

この番組でも、読書の素晴らしさ、本への愛をたっぷり語ってくださり、なんと2回に分けての放送に。

 

そんな大野さんのおすすめの1冊は、

『旅猫リポート』(講談社)有川浩/著

これまでたくさんの本を読んできて、一番 嗚咽、号泣した作品とのこと。

映画化され、大野さんが主人公の友人「スギ」役を演じたことを振り返ってみても、「スギ」役を日本で一番うまく演じられるんじゃないかと思うくらい、あまりに作品を愛しているので、その部分でも印象深い作品だそうです。

大野さんいわく、やはり小説の世界観は2時間ちょっとでは納まりきらない部分も多いし、接続詞や句読点まで味わって行間を読むのも、読書の醍醐味!とのことで。

こういった映画化される作品は多いですが、映画も楽しみつつ、とにかく原作もじっくり読んでいただきたいものです。

 

おすすめの本の話はもちろん、読書愛についてもたっぷり語っていただいた大野さん。

愛媛も仕事がご縁ができてから大好きな場所になりました!と言ってくださってたので、愛媛にいらしたら、また番組でも他にもおすすめの本をご紹介いただきたいな。

イケメンとうさぎ。うさぎちゃんがうっとり顔のような・・。

 

2019年3月のゲスト

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2019年3月のゲスト

 

3/3放送

とべ動物園 園長 田村千明さん

『パンダ銭湯』(絵本館)tupera tupera/著

パンダ専用の銭湯。これを読めばパンダの意外な秘密が明かされます。
お風呂に入るためにパンダたちが服を脱いでいくと・・。
大人が読んでも楽しめる絵本なので、大人自身が楽しみながらお子様に読み聞かせることで、お子様も本に興味を持ってもらえるようになると思います。

とべ動物園でもこの本の読み聞かせを行ったことがあって、大人にも子供にも大好評だったそうですよ。

 

 

3/10放送

子育てネットワークえひめ 代表理事 山本由美子さん

『発達が気になる赤ちゃんにやってあげたいこと』(講談社)黒澤礼子/著

育児が大変、子育てしづらい、と思った時に、助けになってくれる具体的なアイデアが参考になる1冊。

臨床心理士の先生が具体的なアドバイスを書いてくれているのも、とても分かりやすい内容となっています。

子育て中に、気になることがあるパパとママ、ぜひ手に取ってみてください。

そして、育児の大変さに押しつぶされてしまいそうになった時は、子育てネットワークえひめのような、何かサポートになるような場所を提供しているところに出かけてみてくださいね。

 

 

3/17放送

ブックマスター 作家 宇佐美まことさん

『人喰観音』(早川書房)篠たまき/著

最近は様々なジャンルの作品を生み出している宇佐美さんですが、ホラー作家の一面を持ち、ホラー作品が大好き!というブックマスターらしいおすすめ本!

おぞましく、残酷な描写もあって、禍々しいのに、うっとりするほど美しい。独特の世界が構築されています。

一つの見方に凝り固まると、人間は危険だということも教えてくれる1冊。読む人には、物語の主人公のことを多角的な視点で捉えてみてほしいとのこと。

ブックマスター宇佐美さんが大好きな世界観を皆さんもぜひ味わってみてください。

 

3/3放送 とべ動物園園長 田村千明さん