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周囲、数百キロ圏内に自分しかいないなんて、感覚のキャパを超えています

土曜日, 11月 20th, 2010

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この写真は、松本さんのファーストカット。

7月の取材は、松本さんは、すでに北極圏でキャンプ中で、

そこへ、お上りさんのへっぽこディレクターがお邪魔した形なんです。

松本さんからは、あまりつながらない衛星携帯電話で、

「伊東さん、フェアバンクスからセスナに乗ってアークティックビレッジの飛行場に着いたら、

飛行場と言っても、ただのジャリの広場ですけど、その飛行場でセスナが来るのを待ってて下さいね。

もしかしたらセスナが来ないかもしれないの、その場合は、飛行場でテントを張って一晩泊ってください。

まあ、大丈夫ですよ・・・。」みたいな話が。

まあ、大丈夫ですよって言ったって、知らないとこで、一人で、しかも、北極圏で。

めちゃ不安で。

そりゃそうですよね。

ただのジャリの広場っつったって、

仮にも飛行場でしょ。

人がいるのか、いないのか、周りが森なのか、さっぱり想像つかないし、

寒いのか、暑いのか。

それにテントだって、うまく張れるかどうかも分からないし。

でも、不安いっぱいでしたが、なんと、セスナがすぐに来てくれたんです。

そして、その1時間後、北極圏アイチリック川河口に無事着陸。

飛行機から降りた、最初の最初のワンカットが、あの写真でした。

本当に、僕もホッと一息。

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そして、セスナは飛び立ちます。

セスナが飛び立つと、一気に静けさが押し寄せます。

風の音しかしません。

同時に、ぐわーっと、「あー人がいない」というなんとも言えない感覚が。

これって、松本さんがいるから、大丈夫ですけど、

一人だったら恐ろしいくらい、その感覚が強いんじゃないのかなあと思います。

だって、周囲、数百キロ圏内に自分しかいないなんて、

自分の感覚のキャパを超えています。

だから、フォトライブで松本さんが何気なく語って、

僕らが、何気なく聞いている中には、

おそらく、僕らには絶対に分からない、体験したものでしか分からないものが、

あると思います。

ほんのちょこっとしか知らない、へっぽこディレクターですが、

素人ながらそんな事を感じました。

大げさな言い方かもしれませんが、「地球」を初めて感じた瞬間でした。

土曜日, 11月 20th, 2010

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北極圏に降り立つセスナ。

赤い服は松本さんです。

確かに、北極圏は、ツンドラ地帯なので、高い木もないし、空の上から見ると平地なのですが、

実際に歩いてみると、ものすごくデコボコ。

そんなところに飛行機で着陸するなんて凄すぎる。

だって、ちょっとした岩なんかが草に隠れてたりしても全然おかしくないし、

実際に、いっぱいあるし。

操縦するのは、ブッシュパイロットと呼ばれる人たちなのですが、

松本さんのような写真家や冒険家、自然を楽しむ人たちを、

現地まで飛行機で送り届けます。

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こちらは、いまや飛び上がろうとしている飛行機。

結構、軽〜く空に舞い上がるのが不思議です。

だって、日本にいると、ジャンボジェット見慣れてるから、

小さなセスナがふわりと空に舞い上がるのが不思議に見えます。

しかも、草原の中をゴトゴト走って行って、ふわっと上がるんですから。

なので、セスナの車輪は、ブカブカな感じのタイヤなんです。

空気の抜けかけたタイヤなので、デコボコなところでも降りる事が出来るんだそうです。

マッキンリーに降りたセスナは、

タイヤの代わりにスキーがついてましたよ。

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そして、こちらが空を飛んでいるところ。

なんだか、ちっちゃく見えるでしょ。

そうなんです。

前にも書いたのですが、

北極圏は、とにかく、ただっぴろいので、

大きさや高さ、広さの感覚がなくなっていて、

空に舞い上がった飛行機は、どう見てもカラスくらいにしか見えないのです。

そして、降りてくると、「あれー、大きい」って感じなのです。

船酔い、車酔い、電車酔い、なんにでも酔う僕は、

乗る前にすごく不安だったのですが、

不思議です。

セスナではまったく酔いませんでした。

風景にみとれてたからなのか・・・。

それは分かりませんが。

それから、飛びながら窓を開けて撮影をたくさんしたのですが、

飛行機の窓を開けるなんていうのも、もちろん初体験でしたが、

(日本でジャンボジェットなの窓なんか開けようものなら、即逮捕でしょ)

ものすごい風圧です。

ものすごいです。

カメラを支えるのが精一杯。

カメラが、10倍くらい重くなった感じです。

それに、当たり前ですが、寒い。

しかし、ビューティフル。

こんな風景は、日本にいたら絶対に、絶対に、絶対にみる事の出来ない風景です。

大げさな言い方かもしれませんが、「地球」を初めて感じた瞬間でした。

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エアタクシー、助手席から見えた北極圏の風景。

一枚のアラスカDVDですが、

ウィットショップに注文を頂いている皆さん。

まだ、中身の編集ができていないのですが、

愛媛ローカルで放送した30分に、

プラス、様々なアラスカでの松本さんのキャンプの様子を、

あまり編集しないで、

じっくりとみてもらうようなDVDならではの映像にしようかなあと思っています。

番組では、撮影したVTRの200分の1しか出ていません。

ゆっくりと松本さんの様子を見てもらえれば、アラスカの様子もいっそう伝わるのではないかと思っています。

番組のように追い込んで作らないので、

少し、退屈に見えるかもしれませんが、

注文頂いている方たちは、松本さんの様子を知りたいと思っていらっしゃる方ばかりではないかと思いますので、

それにお答えする形がいいかなあと思っています。

また、それに、古佐小さんのオリジナル音楽に松本さんの写真をのせた、

音楽と写真をゆったりと楽しめるもの。

また、現地でビデオで撮影した松本さんの様子を、

オリジナル音楽にのせてみてもらうなどの内容にしようと思っています。

できれば、DVDに入る限界の2時間くらいにしたいなあと思っています。

またDVDは、注文頂いている方の分だけ、作ってみようと思っています。

1枚1枚手作りなので、アラスカの冬撮影までに作るのは、注文分くらいが限界だと思います。

注文頂いた方には必ずお送りします。

今、しばらくお待ちください。