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取材11日目 アンカレッジ

日曜日, 7月 11th, 2010

7月11日

とにかく買い物。
買い物。

買い物。

食料など様々な補充装備。

買い物って馬鹿に出来ません。
疲れます。

驚いたのは、日本にもありますが、業務スーパー。
本当に体育館何個分の業務スーパーで、
キャンプ中の食料を買います。

松本さん、箱でどんどん買います。

松本さんの食のこだわり、その
 例えば・・・
 昼食用のジャーキーを買うことにした松本さん。
 神妙な顔で、ジャーキーを手に取り、分量を頭の中で計算します。
多分、頭の中は
「ふーむむむ、前半4泊、昼食としては、クリフバーがあるので、ジャーキーの量は、そんなに多くなくてもいい。 
とすれば、この袋であれば、8袋と言ったところか・・・。」
と言って、大きな買い物用のかごにジャーキーを投げ込んでいきます。

そこで、僕は、思わず声をかけます。

「ちょっと、待った!ジャーキーを良く見て下さい、何種類も味の違うジャーキーがあるじゃあありませんか。
8袋なら、8種類の味を味わった方が飽きないでしょう。」

すると、松本さんは平然としてこう言い放つのです。

「まずい味のジャーキーがもしあったらどうするのですか?」
「もし、うまい味のジャーキーがあったらどうするのですか?」
「味に差があった場合、悪い味が、際立ってしまう」
「だから、同じ味のジャーキーを買うのです」

僕は、畳みかけるように問います。

「それでは、大量に買ったジャーキーがまずい味だったらどうするのですか?」

すると、松本さんは、また、平然と言うのです。

「まずい味だけだと、それしか食べるものがないので、大丈夫なのです。」

なるほど!
とは、ちょっと思いがたい回答。
何だか禅問答みたいでした。

ですから、松本さんは、何カ月だろうが、毎日、毎食、同じ食べ物を食べ続けるのです。
それが、松本流、食の道なのです。

松本さん、味に関しては、無頓着で、タフに見えますが、
実は、嫌いなものがあるのです。
食については、タフそうに見えて、実は・・・。

こだわり、その
アラスカと言えば、サーモン。それから、自然の食は、豊かです。
もちろん、松本さんのキャンプする場所には、おいしいものもたくさんあります。
しかし、松本さんが現地のものを食べる事は、あまりありません。

面倒くさい?

いえいえ、松本さんの目的は撮影する事。
撮影以外のエネルギーは使いたくない。
松本さんのこだわりなのです。

話変わって・・・
今回、撮影に当たって、自分の身の回りの装備に20万円近くかかってしまいました。
Tシャツ一つ買いに行っても、安くて5000円。
長袖のTシャツには、10000円。
カッパに及んでは、一番安いもので30000円。
「えーーーーー!」
目玉が飛び出る金額です。

ユニクロに行けば、Tシャツは、500円。
長袖Tシャツは、1000円で、十分です。
カッパなんか、自転車通勤用で、3000円。
それで、十分。不自由なんかまったく感じた事がありません。

と、ところが、今回、北極圏でキャンプをして、はっきりと分かりました。
普段、来ている衣服の多くが綿。
これは、肌触りはいいのですが、乾かない。

北極圏で体感したのは、
日差しがさして、風がないと、めちゃくちゃ暑い。
汗びっしょり。
ところが、物陰に入ったり、雲がかかったり、風が吹いた瞬間。
一瞬で寒い!のです。

その瞬間、汗でぬれた体は、一気に寒気を感じます。
濡れていないと、それほどでもないのですが、濡れていると何倍も寒さを感じるのです。

体にエネルギーがみなぎっている時は、気合で何とかなりますが、
疲れていると、体の芯に寒さが突き通ってくるようで、
このまま、体温が下がったら、やばい!と思う事が何度かありました。

パタゴニアとか、モンベルとか、ノースフェイスとか、
目玉が飛び出るくらい高い(ちょっと大げさ。僕にとっては)のですが、
本当に考えられ研究し尽くされ、極地での使用に耐えられる、信頼をお金で買っているんだなあと、痛感します。
(別に、メーカーの宣伝をしているわけではないのですが)

今回の取材で最もありがたいと感じたのは、
フリース、速乾のシャツ、そして、カッパ、でした。

命を守るグッズです。

準備は、慎重に。
は原則です。

明日、最後のパッキングをして、ピータースバーグへと向かいます。
南東アラスカの取材が、さあ、始まります!