社内でも有数の節介婆の私は
悩める、及び 凹める後輩達を見かけると、説教タイムに入る。
そんな私が珍しく凹んでいる。
いつもなら悩みも自力で昇華しようとするが、
今回はどうも ひとりでは立ち直れそうにない。

  そんなタイミングの悪い時に、飛んで火に入る夏の 後輩・・
  「 何か、私が浮上できる言葉をかけておくれ 」 と無茶振り。

しばら〜〜く 時間が経ってから メールが送られて来た。
タイトルの所には 「参考にならないと思いますが 」 と、すでに弱腰。
本文の一行目は 「 うちのひぃばあちゃんが」 で始まった。 ―― ・・ひぃ?

  *   *   *   *   *

  参考にならないと思いますが

.
  うちのひぃばあちゃんが
  凹んだときは「リンゴの唄」を聴けとの事です。
  そして、戦後の時期を思い出し、踏ん張れとよく言ってました。

  僕には無理でした。

  *   *   *   *   *

戦後・・ さすがに私も、無理そうだ。

でも、泣けた。
リンゴの唄が沁みる。
ひぃばあちゃんは偉大だ。