Archive for 2月, 2018
ロッベンのイッペン読んでみ!
「銀河鉄道の父」門井慶喜著
“直木賞に外れなし!”の格言を信じて読み始めたのですが
なかなかページが進みませんでした…
岩手と宮沢賢治のイメージがどうも暗いw
主人公は賢治のお父さん政次郎
息子・賢治への溺愛ぶりが描かれています
それがトンガっているわけでもなく
北国の人らしく普通に優しい
ようやく中盤以降で賢治が詩の世界で頭角を現し
「風の又三郎」や「注文の多い料理店」「雨ニモ負ケズ」が出てくると
おお~!となります
そのあたりでハタと気づきました
前回の「革命のファンファーレ」と同じで
これは本を制作して世に披露する物語であると
前者は絵本で後者は詩
ただその手法は全く違います
こちらは最初に新聞に掲載されて出版して
紙面で評価され重版する
わずか70~80年前なんですけどね
最期は子規と同じ結核に罹患して亡くなります
この病で夭折した天才のなんと多いことか
登場人物がみんな優しいので癒されます
3.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」西野亮廣著
羽田までの機上で一気に読みました
お笑い芸人・キングコングの西野さん
ああ、あのスカしてるカッコつけのおもんないヤツやろ?
たしか絵本書いて儲けてるらしいな~
くらいの予備知識しかないアナタ!
ビックリして腰抜かしますよ(私もそうでした)
ラジオで来県イベントを告知した直後にこの本を知人が持っていたので
なんか気になるわ~と気軽に読んだら
今、やろうとしていたことで悩んでた問いに
メチャクチャドハマりの答えが書いていました
運命的な出会いです!
本書は本をいかに売るかというビジネス本です
書き方が上から目線なので最初カチンときますが
そこに惹きこまれていきます
だって実際ベストセラー作家なのだから
所々ちゃんと芸人としてのお笑いもあります
今動こうとしている企画で実現するかどうかわからないけれど
動いてみる価値はありそうです
誤解していてスイマセンでした西野さん
やってみます!
俺にも革命のファンファーレが聴こえました!
今、静岡上空3万フィートです!!
と思ったらシートベルト着用のサインでした…
4.5ブック
えさシネマ倶楽部
「嘘を愛する女」
*ネタバレ注意
公開からしばらくたったのでもういいですよね
今年最初の作品がまさかの金返せ筆頭候補になるとは…
原因は明らかです
番宣CMです
どう見てもミステリー感満載ですよね
記憶を無くした夫の過去を辿ると
トンデモ事実が発覚し
妻は狂気の沙汰に陥ってしまう
さあ、そこからどうなる???って
そう思いますよね?あの事前CMを見ると
ところが大違い!
純粋なラブストーリーじゃないですか
だったらそう言って欲しかった
期待を煽るのはいいけどテイストがまったく違うのは困ります
やさぐれた探偵が乗るのがグリーンのFIAT Panda って時点で
怪しいと思ったんです
全部ベタすぎるんです
今時まだこれやりますかっていう演出ばかり
極め付きはラストです
不随になった夫の前で妻が「やっぱり貴方を愛してます」的な告白をし落涙すると
それまで動けなかった彼が動き始めるというオチ
そのシーン
①病室で長澤まさみ号泣
②ベッドで動かない高橋一生の手が映る
③その手がスクリーンにアップになる
④数秒後、指先がまさかの「…ピクッ」
池袋の劇場で一人ツッコミましたよ「オイッ!」って
ダメです
全てに対して失礼です
2シネマ
*全て個人の感想です