6/5放送のゲストは、
「イノセントデイズ」、映画化もされた「ぼくたちの家族」の著者である、作家の早見和真さんでした。
早水さんは、この春から松山在住。
縁あって宇和島の講演会に招かれた際に初めて愛媛を訪れた後、
もともと印象の良かった愛媛に住もう!と思いつき、早速引越しされたのだとか。
なんと。愛媛県民としては、嬉しい限りです。
そんな早水さんの最新刊は、5月に発売された「小説王」。
鮮やかにデビューしたもののその後パッとしないひとりの小説家と幼なじみの「三流」編集者が、
本が売れないこの時代に起死回生の一打となる作品を誕生させよう、と繰り広げられるドラマが描かれています。
小説家と編集者って。仕事への「熱」って。
一気に読み進めてしまう1冊。
ちなみにこの小説の連載中、早水さんは懸命に淡々と物語を綴っていったという一方で、
担当されている小学館の編集者の方はかなり熱くなっていた、とのこと。
発刊後の書店員さんの評判も高く、注目の作品です!
さて、選ぶのが難しかった!という、早見さんのとっておきの1冊は、
震災のため原発4基がすべて爆発。警戒区域で発見された一人の少女を助けることからひろがっていくドラマ。
早水さん曰く、
桐野夏生さんは「悪」を秀逸に描く作家さんですが、
「悪」を描いているというより、人間そのものを丁寧に描いていて、
誰にでもそんな一面がある部分を「悪人」に託して表現している、とのこと。
そして、この作品を読む前と読んだ後では、世界が変わるような感覚だった1冊だそうです。
じっくりと読んでみたいですね。
5/29のゲストは、株式会社マルク代表取締役 北野順哉さんでした。
ご紹介いただいた1冊は、
「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ(集英社)」 原泰久/原作 長尾一洋/著
でした。
漫画「キングダム」を語る会を作るほど、原作が大好きな北野さん。
そのキングダムに登場する魅力的なキャラクターであるリーダーたちが、どのような行動をとっているのか。
リーダーに必要な条件は現代に当てはめたらこうじゃないか。と考察しているのがこの本です。
この本を読んだ後は、リーダーシップ関連本や、中国歴史の関連本を詳しく読み深めるとさらにおもしろいし、
漫画から専門書の架け橋になるような本だと思います、
と熱く語ってくださいました。
ぜひ、チェックしてみてください。
そして、漫画「キングダム」も読み返したくなりました。。
毎月第4週は明屋書店からのゲストにご登場いただいています。
今週のご担当は、
SerenDip 明屋書店 アエル店 趣味とスポーツ・文具担当 福島 千洋さんでした。
おすすめの1冊は、
「わたしの塗り絵BOOK不思 議の国のアリス」イジェウン 著。
フランスで人気に火がつき、日本でも今大人気の塗り絵。
無心で色を塗る事に集中していると気分転換になる!と、塗り絵にはまる大人が急増しているそうです。
細かそうで何だか・・と思う方でも取りかかれるコツとしては、
全部塗らなくても自分で色のテーマを作って一部を塗るだけで、シンプルできれいな仕上がりになるそうです。
しかもこの本は、塗り絵と物語を楽しめて、その人オリジナルの1冊が出来上がるというもの。
是非お試しください。
さて、今月も明屋書店からのプレゼントがあります。
ご希望の方は、
ハガキに、お名前、ご住所、性別、年齢、職業、景品名、
あなたの好きな本か音楽、明屋書店へのご要望、
景品の受け取りを希望される明屋書店の店舗名をご記入の上、ご応募ください。
当選された方には引換券を郵送いたします。
ご記入いただいた受け取り希望店までお持ちください。
応募締め切り:6月11日必着
第3週はブックマスターからのおすすめ本をご紹介しています。
ブックマスター、医療法人誠志会 砥部病院院長 中城 敏 さんの今週のおすすめは、
「言いたいことが一度で伝わ る論理的日本語」齋藤孝(著)
でした。
「祖国とは国語」では、
国語が残っていればもし国が滅んでも再建できる。それくらい国語とは大切なもの、ということが説かれています。
若い人たちに国語の大切さを知ってもらうのにぴったりな1冊。
「言いたいことが一度で伝わる論理的日本語」では、
国語力を磨くためには、日本語を論理的に使うことを薦められていて、そのコツが網羅された内容となっています。
今回は、この2冊を通じて、
国語が出来れば、論理がわかるようになる。
若い人に、国語の大切さをわかってもらいたい、様々な本を読むことでそれを培ってもらいたい、
と語ってくださいました。
読書を大切にしているブックマスターならではのアドバイスでした!
5/1のゲストは、愛媛県出身の俳人、佐藤文香さんでした。
この春、小学館からムック・シリーズ「コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ!」がスタート。このシリーズは、「遊びとしてのコトバ」の楽しみ方を、さまざまな角度から紹介するユニークな試み。
その第一弾が、佐藤文香さんが編集する『俳句を遊べ!』です。
シリーズの第1弾に俳句が取り上げられたことが嬉しい!という佐藤さん。
俳句初心者の方にもぜひ手に取っていただきたい1冊。
また、芸人で作家である又吉直樹さんとは、又吉さんの俳句をメールで添削する間柄で、この本で対談しているのも要チェックです。
さて、今回佐藤さんご自身のおすすめの1冊は、
「桜前線開架宣言 Born after 1970現代短歌日本代表」(編著)山田航
でした。
1970年~1991年生まれの計40名を山田さんが選び、熱い解説と山田さんが選んだ56種の短歌が載っています。
俳句も負けていられない!と、思わせられるものだったそうです。
短歌の世界、俳句の世界、若い世代の皆さんによるこれからの展開が楽しみですね。