『輝く星座』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

その昔。うちの会社が高校野球の全試合を一回戦からラジオ中継していた時代。

新人に毛の生えた程度の僕は今治球場駐留。明日の第一試合担当のため旅館に前泊していました。

終日、雨。

「田中ぁ。明日はどうせ雨で中止や。麻雀するぞ」と先輩から言われて、解説者と3人で部屋で延々朝まで徹夜。

「朝飯食ってから一寝入りするか」と先輩がカーテンを開けたら、なんと素晴らしい晴天!!!!!!!!!!!

ギョえー。先輩、僕・・資料作っていません。

「慌てるな。実況に徹したらいいんだ。資料は飯食わずに球場に行って両方の監督とぎりぎりまで話しておけ」

ゲームが始まる。

ピッチャーが汗を左肩のユニフォームで拭う描写とか上空の雲の形とか(笑)・・なんとか一試合喋り終えたら、本社から電話。

部長から・・「素晴らしい放送だった。田中君、一皮むけたね」

先輩に、部長からお褒めの電話でした、と伝えると。

「だろ。そんなもんなんだよ。ギャハハ」

織田信長が奇襲は「桶狭間」の一回しかしなかったように、たまたま上手くいったからといって、以後放送前日に遊ぶことはしませんでしたが・・・

朝ごはん食べながらフィフス・ディメンションの「輝く星座」のテレビ特集を観ていて・・

♪ レッツ・ザ・サンシャイン

のとこで。あの日のカーテンからこぼれる朝の光を思い出し、フトそんなことを・・・(笑)。