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マッキンリーの麓。テントの中と外を隔てるのは数ミリの布1枚

月曜日, 2月 28th, 2011

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マッキンリーの麓。

植村直己さんが亡くなった山。

昔々、僕の心に刻まれた山でした。

その山が目の前に見える場所に、僕は立っています。

あの植村さんが亡くなるはずがないと勝手に確信していた僕にとって、

植村直己さんが亡くなったことで、

植村さんの命を奪うほどのマッキンリーという山は、

とてつもない山なんだろう。と心の中に抽象的に描いていました。

その山が目の前にそびえたっています。

「人生って不思議だねえ」

マッキンリーを目の前にして、

ほんのわずかな時間ですが、その場所にいるということが。

不思議でたまりません。

当時、こうなるなんて夢にも思わなかったことでした。

長生きしてみるもんですねえ。

こんな頭が悪く、うだつの上がらない僕ですら、

こんな夢みたいなことが現実になったりするんです。

頂上付近は、とてつもない強い風が、雪を巻き上げ吹き飛ばしています。

植村さんが登った時も、その何十年も前も、その何百年も前も、

同じように風が吹き、

同じようにそびえたっていた・・・と考えると

僕の人生なんて、

マッキンリーからすれば鼻くそ(失礼!)みたいなもんだなあ。

とちょっと気が楽になったような、

ちょっと笑いがこみあげてくるような、

不思議な気持ちになりました。

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今日、テレビでやってましたが、

「マイナス30度ではなんでも凍ってしまうのか」

マイナス30度だと、豆腐やトマトが凍って釘を打ててました。

やっぱり寒い。

そんな場所で松本さんは、毎年テントをはり、暮らします。

考えてみると、人間だって、凍ってしまえば釘が打てる・・・?

それくらい、寒いところで・・・。

人間って生きていける。

それを、松本さんは証明しています。

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テントの中の温度は、外気温と同じ。

マイナス30度。

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こんな場所で、40日間も暮らし、オーロラが出るのを待ち続けるのです。

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テントも凍っています。

テントの中と外を隔てるのは、この数ミリの布1枚なんです。

松本さんトラックを運転してどこへ行くの?大切な物をとりに行くところです。

日曜日, 2月 27th, 2011

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この写真を見て、あれを思い出す人は、ものすごい松本さんフリークです。

あれ。

あれとは、そう、南東アラスカに出没したトラック暴走野郎。

ご存じない方は、

このブログをめくること9月15日号(なんと記念すべきへっぴりーの誕生日なのだ!)をご覧ください。

その時は、こんな感じで松本さん運転をしてました。

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比べてみると、車の大きさが違いますよね。

そうなんです。

今年のタルキートナで松本さんが運転したトラックは、

南東アラスカのドンさんのトラックに比べたら小さいので、

夏のようにブンブンふかしまくるまくることはありませんでしたよ。

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・・・でどこに向かっているのか。

それは、こちら。

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マッキンリーのあるデナリ国立公園を管轄する管理事務所なんです。

今回のテレビ取材の申請と・・・そして、あれが!

そのためのあれを受け取りにいったのです。

そのためのあれって?

あれですよ。

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大切に、トラックに積み込みます。

松本さんの分が2個と、ぼくの分と、荷揚げを手伝ってくれる大山さんの分。

こいつは、行く時は、軽いのですが、帰るときは重いのです。

ぼくは、帰りに重くなったこれをリュックに入れて持って帰るとき、

なんとも不思議な気持ちになりました。

これまでの人生で、こんなものを後生大事に持って帰ったことなんてないですから。

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こんな感じです。

きちんと密閉できる優れものです。

・・・で、このバケツ、こんなことにも使えるんです。

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座ると、ちょうどいい高さ・・・。

・・・と言うことは・・・。

そうなんです。

まあ、簡単に言えば、ウンチを入れるバケツです。

先日もこのブログに書きましたから、読んで頂いている方もいらっしゃると思います。

中身は、ちょっと、想像すると汚いですが、でも、カッチンカッチンの岩みたいな感じなので、

汚いなあなんて、あんまり思いませんでした。

おしっこは入れちゃあいけません。

以前にも書きましたが、

こうやって自然を守ろうとすることは大切ですよね。

日本だと、もし、同じことをしようとすると、

「そんな、非現実的なことができるかあ!」とか言われそうですけど、

実際に、やってみると、できるもんですね。

管理事務所のスタッフも本当にフレンドリーで、受付のおねえさんも、

おじさんも皆、笑顔で、

だから、このバケツもきちんとルールを守らないといけないなあ、

と思えるんじゃないかとも思います。

もし、同じ手続きが日本であったら、

多分機嫌の悪そうな独立行政法人***管理事務所みたいな職員の人が、

形式的に書類をチェックして、

「バケツを返さない場合、罰金***円を頂きます。」みたいな

感じになるんでしょうね。