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ドドーーンと小屋が揺れるほどの・・・お腹に響くような・・・強風。怖い。

日曜日, 1月 30th, 2011

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1月13日の話

朝6時。

日の出までおよそ5時間。

1日で明るいのは5時間程度。

それにキャンプしているこの場所は、

周りを山に囲まれているため、太陽の光が直接あたる事は、一切ありません。

大山さんの声に目を覚ますと、

北側の山々の上が薄く白く輝いています。

オーロラです。

といっても、僕がイメージしていたものとはまったく違って、

山々の上が横方向に白く輝いているのです。

不思議な光景です。

真っ暗なはずの山が、白く輝く。

これは、日本で暮らしている僕には、初の体験です。

白いオーロラを確認したのと同時に、

気がついたのは、

小屋が揺れるほどの強風。

ゴーゴーというより、どどーん、というお腹に響くような風です。

恐怖感が・・・。

マッキンリー周辺では、

天気が悪いから風が吹くとか、

天気がいいから穏やか、

なんて一定の傾向はまったくありません。

快晴でも、突然、ものすごい強風が吹き始めたりするのです。

予測がつきません。

松本さんは、まだ、かまくらをつくっていないので、

テントの中で大変だろうなあ・・・。

と思っていたら、

夜が明けてから聞いてみると、

「全然、大丈夫でしたよ。よく寝てました」

との答え。さすが、松本さんです。

風は、2時間余り吹き続け、

午前8時過ぎ、ピタリと止まります。

あんなに吹いていたのに、

何だったんだろう・・・。

13日の気温は、マイナス25度。

昨日より10度下がりました。

この日は、荷揚げを手伝ってくださった大山さんが帰る日です。

衛星携帯電話を使って、

パイロットのポールさんと連絡を取り合います。

「今日は、どうだいポール。飛べそうかい」

・・・みたいな会話だと思います。

ポールさんは、自宅の窓からマッキンリーを見て、

「おーし、行けそうだ。そちらの状況はどうだ?

「こちらは、雲もなく風も吹いてないよ」

「よし、わかった12時には着くからな」

みたいな感じで・・・。

今回、初めて衛星携帯電話が支給されたのですが、

ポールさんからも、

衛星携帯がなかったら、迎えに行くのも困難だったと言われましたし、

今回も衛星携帯電話がなければできなかったことがたくさんありました。

本当によかった。

でも、普通の携帯電話は個人携帯なので、

夏に引き続いて、**万円の請求がくるんだろうなあ・・・。

ショック。

例えば、食料を買い出しに行って、

同じ店の中で松本さんに電話しようものなら、

すべて、国際電話。

ひえーーーっ、というくらい電話料金が・・・。

大山さんは、準備をして、小屋を降ります。

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松本さんのテントまで降りて、

しばらく待機していると、

エンジン音とともにポールさんがやってきます。

セスナから降りてくるや否や

「おう、焚き木だ。」

と一束の焚き木を落としてくれます。

すっごくありがたい。

ここで大山さんとはしばしの別れです。

大山さんを乗せたセスナは、雪の上を広場に向かって滑走。

まるで、スキーで滑り降りてるみたいです。

セスナは、超低空で滑るように飛んでいきます。

セスナが遠ざかり、セスナが豆粒のようになると、

比例して、近くに見えている山々のスケールが、いかに、どでかいかが分かります。

煙草のケースや、コインを置くと、そのものの大きさが分かる、みたいな感じです。

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残された僕らは、撮影開始。

松本さんは、短い昼間を利用してかまくらを作ります。

とにかく雪をスコップで運び、山を作っていきます。

何十回も何百回も運びます。

しかし、気をつけないといけないのは、汗をかきすぎない事。

薄着になって、休憩をとにかくとること。

でも、薄着にしても、どの程度なのか難しいところです。

動いている瞬間と、

休憩し始めた瞬間と、

少し休憩した後では、

マイナス30度近くともなると、

まったく違ってきます。

汗にしても、最近のアウトドア用の下着は、汗をとどめない高性能なものですが、

それでも、大量に汗をかくと、危険です。

汗かいたからといって、その場で裸になって着替える、

なんてことはできません。

松本さんは、こまめに休憩をとりながら、

かまくらを作っていきます。

「あーっ、暑い。・・・けど、寒い」

と何度口にした事でしょう。

まさに、その表現がぴったりなんです。

僕も、山から降りてくると、

「あーっ、暑い。・・・けど寒い」

そういえば、キャンプを初めて数日した時、

重い機材を背負って、急いで、小屋から降りてきた時のこと、

しばらくすると、ものすごい寒さが襲ってきて、

厳冬期用の寝袋みたいに大きいダウンを着たのですが、

それでも、寒くて、

「なんでだろう。でも、このままじゃ危ないな」

と思って、いったん小屋に帰った事があったのですが、

帰って見てビックリ。

5,6枚の重ね着をしているのですが、

その中のダウンが汗で濡れてたんです。

湿ってるくらいではなく、ぐっしょりと濡れて凍ってたんです。

ダウンは、濡れるとまったく機能を果たせなくることを

松本さんに教えてもらったのですが、

寒いはずです。

油断は大敵です。

結局、この日は、日が暮れるまで撮影。

帰り道。

撮影中に吹いていた強い風で、

何度も歩いて出来上がった道が、

消えようとしています。

各ポイントには旗をたてているのですが、

松本さんからも旗の数を増やしておかないといけないと言われています。

雪が降ると、道はあっという間に埋まり、

しかも、視界がほとんどなくなるために、

立てている旗が頼りとなります。

それがなければ、まさにホワイトアウト。

真っ白な中をやみくもに歩けば、方角を見失い、

クレバスに落ちてしまいます。

早く旗を増やしておかないと・・・。

夕食は、すでに十分嫌になっているラーメン。

もういやだ!

そして、今日の大仕事。

マッキンリーから、おそらく世界初になるであろう・・・愛媛とのラジオの生中継

南海放送ラジオの皆さんが協力してくれて、

マッキンリーと愛媛をつなぐ生中継を計画してくれたのです。

なにしろ、冬のこの場所にキャンプする人なんて、

世界広しといえど、松本さんしかいません。

登山ですら、1月の単独登頂に成功している人は世界で一人もいないくらいなのですから。

夜8時25分。

日本時間の午後2時25分。

日本から、衛星携帯電話に電話がかかってきます。

しかーし、この衛星携帯電話の残念なところは、

屋内だとつながらないこと。

マイナス30度の外にでて、しゃべるしかないのです。

しかも、プツプツと頻繁に切れるのです。

もうイライラするくらい、プツプツと切れ、

そのたびに掛け直さなければなりません。

生中継は、わずか10分。

でも、その間、切れないでつながっているものか・・・。

今回、企画してくれたのは、ラジオディレクターの吉尾さん。

まだまだ若い女性ディレクターです。

この企画に興味を持ってくれて、

積極的に取り上げてくれたのです。

本当に本当に感謝です。

そして、パーソナリティは、やのひろみさん。

夏のキャンプ取材の時も、

出演し、トークをしてくれました。

衛星携帯電話のバーは、5本立っています。

何とかいけそうです。

そして、スタジオとラジオがつながります。

「わおーっ!」

「世界初だ!」

なんて、実感しながら、トーク。

視聴者は、ヘッピリーの声なんかよりも、

松本さんの声を聞きたいので、

すぐに松本さんと変わります。

松本さんは、キャンプの状況を軽快なトークで伝えます。

あっという間の、10分。

さあ、締めるか・・・というその時、

プツリ。

まあ、なんというか、ジャストタイミング。

松本さんと顔を見合わせて。

「よくここまでつながりましたね」と・・・。

愛媛のリスナーの人に松本さんの生の声を届ける事ができて、よかった。

愛媛に在住する松本さんという写真家が、

世界で誰も行う事の出来ないこのキャンプを行っている事を、

愛媛のローカル局として、

生中継出来た事、

そのことに興味をもってくれたラジオディレクター、パーソナリティの存在は、

本当に貴重です。

そして、何より、楽しいトークをして下さった松本さんに感謝です。

そして、深夜。

僕は、あるものを撮影したのです。

こんな超贅沢で超恐怖を味わえるおしっこは、今後一生ないと思います

土曜日, 1月 29th, 2011

1月12日の話

・・・と、その前に、

きのうのクイズ、

松本さんのテントがどうやって雪面に固定されているのか?

の答えを。

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雪の上は、状況にもよりますが、

普通は、靴でそのまま踏むと、足が、ずぼっと入ってしまうくらいフワフワしています。

ですから、杭のようなもので固定しようとしても、

固定できません。

たとえ踏み固めたとしても、

所詮雪ですから、強い風が吹けば、すぐに杭は抜けてしまいます。

・・・なんて、偉そうに書いてますが、松本さんに教えてもらったんですよ。

さて答えは・・・

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この写真でみると、手前の方に、2個、左の方に2個の、

黒いものが見えているでしょう。

これが、雪面にテントを固定するものなんです。

実は、答えを聞いて、ぼくもビックリしたのですが、

この黒いもの(小さな袋)の中に、

あるものを入れ雪の中に埋めるんです。

何だと思います?

答えは、マッキンリーに行けば、いくらでもあるもの。

石?

いえいえ、そんなの氷河の上ですから・・・

答えは、皆さん、子どものころ、雪が降るとよく作ったもの。

そうです。

雪玉なんです。

雪玉を黒い袋の中に入れ、それを雪面に埋めると、

雪と雪なので、ガッチリと固定される、

という事なのです。

かまくらもそうなのですが、厳しい自然のなかでは、

自然のものを利用するのが、一番理にかなっていて、最も安全で快適なんですね。

ということで、1月12日 マッキンリーでの取材2日目

気温は、本当にこの時期としては異例のマイナス15度。

暖かです。

きのう、荷物は、すべてを持って上がれなかったので、

小屋の急斜面の下に置いたまま。

これを持って上がらなければなりません。

とにかく重いのは、ファイアーログと呼ばれる、

薪ストーブで燃やす固形燃料。

1箱で15キロ以上あります。

その箱が6つ。

それだけで100kgちかくあるのです。

とにかく重いのですが、

小屋をある程度の温度で保たなければ、

撮影機材のバッテリー類が死んでしまいます。

・・・小屋の中は、風がシャットアウトされるだけでも、

すごく暖かく感じます。

撮影初日なんか、

「大山さん、0度って暖かですね」

なんて言っていたくらいです。

室内の温度が、1ケタ台後半になれば、

相当に暖かく感じます。

日本に住んでると、

0度とかいうと、どんだけーっ、ってくらい寒く感じるのに・・・。

ここに来ると、0度って、どんだけーーーっ、ってくらい暖か。

この日の朝は快晴の為、目の前にそびえ立つマッキンリーが

ゆっくりと朝日に照らされます。

「うわーっ、すごい!」と感動・・・しつつ、

撮影。

濃い群青色に見えるマッキンリーが、

頭の方から、橙色に染まり始めるのです。

みている間に、マッキンリー全体が橙色になります。

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マッキンリー頂上付近

左側に、うっすらと白い霧のようなものが見えていますが、

強風で吹き飛ばされた雪です。

写真でみた感じ、大したことがないように見えますが、

山を知っている人なら、身震いするほどの恐怖を感じるほどの、強い風が吹いている状態なんだそうです。

この時期、マッキンリーを登ろう、なんて考える人はどういう人なんでしょうか・・・。

さて、食事。

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今朝の朝食は、ラーメン。

夕食はラーメン。

翌朝もラーメン。

ラーメンは、100個くらい買っていきました。

バッグ一つ分。

バッグ一つ分のインスタントラーメンを買うなんて、

金輪際ないと思います。

えらく、数が多いと思うでしょ。

それには、訳があるんです。

マッキンリーの天候は、誰にも予測できません。

吹雪が2週間続くなんて事は当り前。

取材を終え「さあ、下山しよう」と思ったその日から、吹雪が続いて、

2週間小屋に閉じ込められる・・・なんてことはあたりまえ。

(・・・実は、僕は、この自然現象が受け入れられなくて、

取材スケジュールとのせめぎ合いでかなり悩みました。)

そんなわけで、食料にしても、燃料にしても、

予定の量しか持っていなくて、

さあ、取材も終わり、食料も燃料も尽きたなっと思ってから、

2週間閉じ込められると、生死の問題にかかわってきます。

だから、すべてに余裕が必要・・・なんです。

・・・すみません。どどどど素人が偉そうなこと書いてて、

山のプロの人が読んだら、「何、偉そうなこと書いてんだ」と怒られそうですが・・・。

そういえば、取材初日に、タルキートナで買っていたジュースの残りが、

たまたまリュックに入っていて、

ああそうだ、あのジュース残ってたなと思って、

リュックから取り出したら、

まあ、こんなに固まるのかと思うくらい、

かっちんかっちやでーーーー。

げっ、喉渇いたのに飲めない。

と実感してしまいました。

マイナス30度って、冷凍庫よりも冷たいんですから当たりまえですが・・・。

また、今度紹介しますが、

食料、特に昼に食べるお菓子は、

気をつけないと、すべて、石状態。

無理に食べると、歯が折れます。の世界・・・です。

話し戻って、ラーメンは、1回に2個、1日に4個食べると計算して、

2週間だと最低50個は必要です。

後の50個は、エマジェンシー用なのです。

しか〜し、以前にも書きましたが、

このラーメンが、とにかく、*ずい。

日本で売ってるラーメンとは、麺が根本的に違うんです。

麺を入れて3分間煮込んでも、麺は固いのです。

3分間煮込んだ後に、しばらくおいておいても、

変化なし。

まあ、お陰で、ラーメンを作ってからしばらくその他の仕事をしてても、

麺がのびることもなく助かりましたが。

食事が終わると、僕は、撮影機材用の大きなバッグに、

カメラや各種レンズ、三脚、

バッテリーなどを詰め込みます。

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身動きできにくい程重ね着した服。

それだけでもかなり負担です。

自由に体が動かないのです。

それに、さらに、ウサギの毛の帽子、

フェイスマスク(顔の下半分を覆う、よく銀行強盗がしてるあれです)

そして、ものすごく重たいバニーブーツ。

そして、一番厄介なスノーシューを装着。

スノーシューは、歩ける短いスキーみないなもの。

そこに、大きな機材用リュック、さらにバッグ。

もうこれだけで、息があがります。

そんな、カッコで、小屋から、クレバスを睨みながら、

急斜面を下っていきます。

「あー、これで足がもつれてこけたら、あそこへ一直線だなあ」

なんて思いながら・・・。

急斜面を降り、ある程度なだらかなところに差し掛かると、

ホッとします。

それと同時に、汗が吹き出します。

まあ、この汗が、今度は、めちゃくちゃ寒さを呼ぶのですが。

松本さんのテントに向かう時は、マッキンリー頂上にちょうど背を向けて歩きます。

松本さんのテントに着くと、

昨日の夜、さっそく、かまくらを作り始めていて、

小さな雪の小山が出来ていました。

それを見ると、子どもの頃、かまくらを作った事が思いだされて懐かしくて・・・。

しかし、松本さんのかまくらは、命を守るかまくらです。

入山し、できるだけ早くかまくらに移り住まないと、

嵐が来ると危険です。

ただ、今回は、天候がいいので、

かまくら作りにはいいのですが、

反面、

オーロラが出る可能性もあるので、

両面で待機しないといけないので、

たいへんです。

僕が、テントまで到着すると、

松本さんは、「昨日の風がすごかったので、よく眠れませんでした。」

と眠そうな目をこすっています。

極地用のテントとはいえ、

布1枚のテントの中は、外気温より温度があがることはありません。

外気が、マイナス30度なら、テントの中もマイナス30度なのです。

松本さんの寝袋の、顔の周りは、

自らの吐く息で、真っ白に凍りついています。

その様子が、厳冬のマッキンリー麓でのキャンプの厳しさを物語っています。

この日は、昼間3時間程、松本さんの様子を撮影。

撮影を行ったん切り上げ、急いで小屋に帰ります。

というのも、大山さんに、僕のスノーシューを渡さなければならないのです。

大山さんのスノーシューは伝統的なもので、

僕がレンタルしているスノーシューのように、

裏側に雪に食い込む爪やエッジがついていないのです。

ですから、大山さんのスノーシューでは、

小屋からの急斜面を降りる事はできません。

僕は、小屋に帰り、

大山さんにスノーシューをバトンタッチ。

大山さんが荷揚げをしてくださってる間、

周辺の風景を撮影します。

小屋は、ルース氷河によってできた、

広大な平地の中にある断崖絶壁の山の上にあります。

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「ドン・シェルダンの円形劇場」と呼ばれる広場の一部。

相当に広角のレンズですが、全体を一度に写すことはできません。

この広場が360度見渡せるところに小屋はあります。

ちょうど、野外コンサートで、音響とか照明とかを置くために、

ステージの正面、会場の中央部にイントレを高く組み上げている、あんな感じです。

ですから、高見矢倉になっている小屋からの風景は最高で、

1日小屋に座って見ていれば、

太陽や月の明かりで、劇的に変わっていく円形劇場の景色が展開されるのです。

・・・僕は、撮影があるので、そういうわけにはいきませんが、

毎日変わる色や形に圧倒されました。

夕方、また、ラーーーメン。

・・・

・・・

ところで、汚い話で申し訳ないのですが、

排泄の話。

うんちは、レンジャーで借りてきた緑色のバケツに貯めます。

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これがそのバケツ・・・

自分のウンチを後生大事に持って帰ります。

すべて。

その辺にしちゃダメ。

まあ、詳しくは、またの機会に・・・(えっ、聞きたくない?そうですよね)

まあそれに、マイナス30度の雪の上で、うんちする勇気もありませんが・・・。

さて、おしっこは、どうするの?

おしっこ一つとっても馬鹿に出来ないんですよお。

とても気温が低いところで、

例えば、寝袋に入っている状態だったり、

小屋にいて、外よりも薄着になっている時に、

外に出て、おしっこをすることは、気温の変化が大きすぎて危険です。

実際、キャンプ中、

早朝、寝袋からでて、

おしっこに行こうとして、

外に出た瞬間、

体ががくっと冷えて、というよりも衝撃的にがーーんと冷えて、

体が震えはじめ、

小屋に入っても震えが止まらなくて、

これは、危ない・・・。

と身の危険を感じた程でした。

体温が下がっている状態で外にうかつにでることが、

いかに危険かよく分かりました。

で、おしっこは基本的に室内でしなければならないのですが

外でおしっこをする場合、場所が決められています。

それは、

ここ。

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お分かりでしょうか?

絶壁の上に四角いものが見えるでしょ。

この箱の中でおしっこを・・・

いえいえ、違うんです。

箱の中でしちゃだめ。

見えている箱の手前の断崖絶壁に向かってが、おしっこをしていい場所なんです。

すごいところが、おしっこ解禁の場所。

しかし、まあ、なんで好き好んでこんな場所で・・・?

断崖絶壁でしょ。

あのお、写真に写ってる白い雪が底・・・じゃないんですよ。

断崖絶壁の山と、雪の向こう側には、底も見えないほどのクレバスがあって、

おそらく、高さは数百メートル。

氷河の深さが1000メートル以上あるというのですから、

そこに穴があいているとしたら、

考えるだけでも恐ろしいいいいい。

高さは、計りしれません。

その上から、身を乗り出して、おしっこするのです。

崖の上に立ち、崖から身を乗り出すと、身も竦むような感覚に。

おしっこをしながら目をあげると、そこには、筆舌に尽くしがたい・・・風景が・・・。

広大なドン・シェルダン円形劇場を見下ろす最高の場所で、

観客に向かって、スポットライトと盛大な拍手を浴びながら、

おしっこをしているというような、めちゃくちゃ、贅沢な気分に。

こんな贅沢で恐怖を味わえるおしっこは、今後一生ないと思います。

そして、それじゃあ、外でできない多くの場合はどうするの?

それは、秘密。

あんまり聞きたくもない話ですよね。

この夜も、満天のこぼれて落ちてくるかのような星空。

たくさんの流れ星や、人工衛星がはっきりと見えます。